札幌に住むならどこがいいか?
最近よく目にするキーワードですよね。
コロナによる働き方改革・リモートなど含め、地方移住への関心が高まっている人たちが多くなっているのでしょう。
先日『北海道 住むならどこ?北海道への移住先でおすすめと注意点のまとめ』という記事で、北海道の中なら札幌を一番におすすめしました。
では、200万人弱の大都市で広大な札幌市の中では、どこに住むのがいいのか?
何区がいいのか?
何駅がいいのか?
今回は、札幌市内での「住むならどこがいいか」事情をまとめてみました。
札幌に住むなら 何区?
中央区
札幌市の中央区は札幌市の大中心部で、ビジネスや商業だけでなく高級住宅地などを含み、転勤族が多く住みたがるエリアです。
札幌市の中では圧倒的に人気・価値の高いエリアで、東京で言えば中央区・港区・千代田区・新宿区・渋谷区・目黒区・品川区・世田谷区などの広範要素を含んだ感じです。
ビジネスと商業の中心地である札幌駅~大通駅~すすきの駅周辺の他にも、円山・宮の森(宮ヶ丘)などの高級住宅街や西18丁目・バスセンター前などに、最近の人気マンションが多く立ち並んでいます。
よって、人通りが多く、各種施設が揃っているため利便性の高い地域です。
それでいて、大通公園や中島公園・円山公園など大きな公園もあったりして、環境的にも人気があります。
地下鉄線・JR線・バス路線だけでなく札幌市電も通っていて、交通の利便性が格段に高い地域ですかから、特に都心部からの移住を検討されている方にはおすすめです。
但し、人通りが多い=安全な地域とも見えますが、すすきのという大繁華街もあるため、札幌市内全ての区の中で一番犯罪率が高い区でもあります。
ただ、札幌市全体の犯罪率が他主要都市に比べてかなり低いので安心できますす。
詳しくは『札幌の犯罪率を調べてみたよ!全国・北海道内で比較』をご参照ください。
西区
札幌市西区は中央区の西側に位置していて、地下鉄の駅としては、東西線の発寒南駅・琴似駅・二十四軒駅・宮の沢駅があります。
札幌市の中では、中央区の次に人気の高い地域で、治安的も良い方のエリアです。
一番遠い宮の沢駅(東西線の西側終点駅)でも、中心部の大通駅まで8駅・16分なので、通勤にも全く問題のない距離感です。
但し、人気が高い分、住宅コストも中央区の次に高くなりますから、距離感と住宅コストの関係(効率性)で言うと、北区・東区・白石区・豊平区などには劣ります。
東区
札幌市東区は、JR札幌駅の北東部にほぼ隣接するエリアで、地下鉄線は東豊線の北13条東駅・東区役所前駅・環状通東駅・元町駅・新道東駅・栄町駅があります。
北13条東駅は地下鉄東豊線さっぽろ駅から1駅・2分、歩いても十数分の近さです。
一番遠い栄町駅(東豊線北側の終点駅)でも、さっぽろ駅まで6駅・12分なので、通勤や買い物にも全く問題のない距離です。
また、地下鉄東豊線は札幌市営地下鉄3路線の中でも一番新しい路線なので、列車もショッピングモールなども新しめなところがメリットです。
札幌の中では、札幌駅にほぼ隣接しているので、中の上くらいに位置していますが、中央区・西区に比べるとお手頃価格なエリアです(札幌駅から徒歩圏はお高いですが)。
また、中央区のようなデパート/百貨店はありませんが、イオン系のショッピングモールが駅近などに点在しているので、買い物の利便性も良い方の地域です。
但し、地盤が札幌市の中では弱い方で、2018年の胆振東部地震の際は、震度6もの揺れが観測されています。
中央区の4・南区3と比較すると大きな揺れと言えますし、その後の余震に関しても中央区では感じなかった程度でも震度2程度の揺れが発生していました。
高速道路や地下鉄線など交通の面では利便性は高いので、地盤の心配さえなければおすすめなエリアです。
地震に関して、区による違いについては『地震確率が区によって7倍も違う!』、地震発生後の状況は『地震から3日目の札幌の街の様子』『地震発生から6日目』などをご参照ください。
北区
札幌市北区は、各区別の人口数が一番多い区で、札幌の中では古くから発展してきたエリアです。
札幌市で一番最初にできた地下鉄線は南北線で、その南北線が通っているのが北区-中央区-南区です。
駅名ですと、麻生駅・北36条駅・北24条駅・北18条駅・北12条駅の5つです。
北12条駅なら札幌駅から1駅・2分で、徒歩圏内でもあり、札幌駅北側から広大な北海道大学が立地している地域です。
北海道大学は10月下旬から11月上旬のイチョウ並木が有名ですが、学内には学生でなくても入れ、学食なども利用できる他、ランニング・散歩コースとしても利用でき、年間を通して楽しむことができます。
但し、古くから栄えてきた土地柄、古い建物や狭い道路などもあって、これから新たに住む場所としては、あまりおすすめできません。
また、札幌市内では降雪量が多い地域でもあるという点もデメリットで、詳しくは『同じ札幌市でも雪が多い区と少ない区で2倍も違う!』をご覧ください。
地盤的にも、東区と同様に札幌市の中では弱い方のエリアですが、高速道路や地下鉄などの利便性や、駅周辺にショッピング施設が揃っている麻生駅はおすすめです。
南区
札幌市南区は、地下鉄の駅もある住宅街から定山渓温泉のある山奥までを含めた広大なエリアです。
札幌の中でも、自然が一番多いエリアということになります。
自然が多いということはメリットばかりではなく、クマがよく出没するエリアでもあるというデメリットも抱えています。
交通の利便性としては、地下鉄南北線の真駒内駅(終点)・自衛隊前駅・澄川駅の3駅付近以外は、バスの本数も少ないため、マイカー所持必須のエリアということになります。
真駒内であれば、駅の近くにスーパーなどもあり生活は十分に可能ですが、真駒内駅もちょっと離れれば、毎年クマの出没がニュースとなる地域ですから、その点は注意しておきましょう。
クマに関しては『札幌の熊2019!真駒内公園・円山公園でも!クマ出没情報が増え続けている』もご参照ください。
白石区
札幌市白石区は、よく治安が悪いと言われていたり、地味で目立たない駅が多いため、転勤族などにも不人気なエリアです。
しかし、札幌市内の中央区はじめ人気住宅地は、かなり高騰化しているため、札幌中心部にも割と近い白石区は、最近マンション建設ラッシュです。
メリットとしては、中央区の東側お隣であり、「こころーど」という自転車・歩行者専用道路もあったり、割とショッピングモールが揃っていたりするので、不人気というイメージさえ払拭できれれば、おすすめのエリアです。
地下鉄の駅としては、東西線の菊水駅・白石駅・東札幌駅・南郷7丁目駅・南郷13丁目駅・南郷18丁目駅の6駅です。
札幌市内のランニングコースについては『札幌のランニングコースならココ!おすすめトップ5!!』もご参照ください。
豊平区
札幌市豊平区は、中央区の南東側に隣接したエリアです。
白石区よりも更に地味で話題性に欠けるエリアであるため、転勤族には全く認知されていない地域ですが、こちらも最近ではマンション建設が多くなっています。
地下鉄の駅としては、東豊線の学園前駅・豊平公園駅・美園駅・月寒中央駅・福住駅、南北線の中の島駅・平岸駅・南平岸駅の8駅となります。
意外と東豊線と南北線が近くを走っているため、地域によっては、2路線の併用が可能です。
札幌市中心部にも近く、知名度・人気度が低いため、住宅コスト(家賃・マンション分譲価格)は割安で効率的な地域です。
特に、北海学園、北海商科、札幌大学など多くの大学が密集しているため、学生向けお手頃マンション・アパートも揃っています。
厚別区
札幌市厚別区は、中央区から白石区を挟んだ先に位置するため、札幌中心部からは一番遠いエリアで、新千歳空港には一番近いエリアとなります。
地下鉄の駅は、東西線の大谷地駅・ひばりが丘駅・新さっぽろ駅(終点)の3駅があります。
中心部から遠いと言っても、一番遠い新さっぽろ駅でも、大通駅まで10駅・20分ですから大した距離ではありません。
大谷地と新さっぽろは駅に直結でショッピングモールがあるため、買い物の利便性にも優れているのでおすすめです。
特に新さっぽろ駅は、札幌駅の次に大きなショッピングゾーンがあり、またJR新札幌駅と地下鉄新さっぽろ駅が直結しているという交通の利便性、更には札幌市の大型再開発事業が盛んな地域ですから、注目度の高いの地域です。
手稲区
札幌市手稲区は、地下鉄の駅がなく、JR線とバス路線だけのエリアです。
札幌においては、地下鉄線沿線がおすすめですから、あまりおすすめできる地域とは言えません。
他の区と比べると静かで住みやすい地域とも言えますが、北海道外の方が引っ越してくる先としては、対象外とした方が良さそうです。
清田区
札幌市清田区は、全く鉄道の駅がありません。
地下鉄線だけでなく、JR線も市電も通っていないバス路線だけのエリアですから、マイカー所持が必須です。
また、胆振東部地震の際は、液状化現象などが起きて大きなニュースにもなっていたエリアです。
また、一軒家が多く、マンションタイプが少ないエリアですから、雪かきなどもたいへんなので、北海道初心者はできる限り避けた方が無難な地域と言えます。
札幌に住むならどこ?おすすめの駅は?
札幌の中で一番におすすめの地域=駅は、ずばり「バスセンター前」駅ですね。
札幌市では再開発事業が盛んに行われていますが、そのメリットを一番に享受しているのが創成川イーストと呼ばれるエリアで、その最寄り駅がバスセンター前駅です。
大通駅から東側に1つ目の駅ですが、地下道も繋がっているので、徒歩通勤にも便利です。
駅から徒歩3~4分歩けばサッポロファクトリーがあり、その中に東光ストアという旧東急系のスーパーやセリア(百均)・サツドラなどがあり、更に2分ほど歩けばマックスバリューがあるなど、買い物の利便性がかなり良いエリアでもあります。
また、札幌駅にも徒歩圏内なので、札幌・大通という2大中心部が徒歩圏内となり、札幌の4つのデパートも大通公園も徒歩圏という最高の立地です。
札幌中心部の札幌駅・大通駅・すすきの駅から地下鉄3路線で他に5つの隣駅(北12条駅・北13条東駅・西11丁目駅・学園前駅・幌平橋駅)がありますが、6つの中ではバスセンター前駅が断然おすすめです。
札幌市内のおすすめの街・駅は、バスセンター前駅以外にも7つほどあって、新さっぽろ・東札幌・琴似・苗穂など8つの街・駅についてまとめた『札幌移住のマンションでおすすめの街・駅ベスト8』もご参照くださいね。
札幌に住むならどこがいいか?<まとめ>
札幌の中でのブランドは、区別では圧倒的に「中央区」です。
しかし、札幌市の中で「住みたい街ランキング」の上位に入る札幌駅・円山公園駅・大通駅も中央区なのですが、ど真ん中過ぎて、首都圏の人でもビックリするくらいの住宅価格となってしまっています。
そこで、中央区ではバスセンター前駅付近の創成川イーストエリアであれば、札幌駅と大通駅のお隣であり、住宅コスト(家賃・分譲価格)も手の届く範疇であると、おすすめしています。
「区」の名前を意識しなければ、基本的には札幌市営地下鉄線の沿線で駅近くにショッピングモールなどが揃っている駅・地域が10以上はありますので、その中からいくらでも選択が可能です。
なぜ地下鉄線沿線がおすすめか?と言うと、雪の降る札幌では一番安全安心な公共交通機関だからです。
市電・JR・バスは、雪の降る寒い外で待つ必要があり、寒さを恐れる北海道外出身者には重要な理由となります。
しかし、実は札幌の生活に慣れてくると、雪や寒さは、それほどのデメリットではなくなってきます。
地下鉄線をおすすめする最大の理由は、JR線やバスは特に冬に大きな遅延を起こすことと、地下鉄沿線の街が発展しているからです。
その意味では、札幌市電も遅延が起きにくいので、地下鉄の次におすすめできます。
そして、その札幌市電が通っているエリアは、全て「中央区」なのです。
やはり「札幌に住むならどこ?何区?」と聞かれれば、中央区!!となります。
札幌素人は、まず中央区で住宅選びを始めてみましょう!
それではまた。。。