昨日(8月25日)は、札幌大通公園を出発する「北海道マラソン」が開催されましたよ。
北海道・札幌は、真夏でもランニングを楽しめることが、スポーツ好きには大きなメリットです。
年によっては、30℃を超える日が連続することもありますけど、大よその年は年に9日程度ですし、35℃を超えるようなことはありませんよ。
札幌は、自動車社会のイメージが強い北海道ですから、よく自動車社会の地方に行くとありがちな、ちょっとコンビニに行くだけでも車を使うことに慣れ、運動不足になりそうな感じもしますね(確かに、札幌のコンビニも駐車場付きの店舗が多いです)。
しかし、札幌市内のランニングコースには、自宅付近で本格的に楽しめる市街地コースや、景観豊かなランニングコース、季節感たっぷりのコースなどが豊富にあるので、毎日のジョギングでも、週末の気分転換でも大いに楽しめます。
そんな札幌の数あるランニングコースの中から、おすすめのコースを厳選し、まとめてみました。
春夏秋を通しておすすめの5コース
豊平川河川敷
豊平川は、すすきのや中島公園をはじめ地下鉄や市電(路面電車)の駅が数分の近さにある、札幌市の市街地を縦断する、とても大きな一級河川です。
この豊平川の両岸にサイクリングロード・ランニングコースが総距離約28㎞も整備されています。
信号もほとんどなく、川の流れをゆったりと眺めながら、長い距離をストレスなく走ることができます。
コースの途中にはパークゴルフ場や花壇などもあるので、少し途中休憩して眺めてみるのも楽しいコースです。
駅が川のほとんどから近くにあるため、通勤途中に利用可能な市街地コースとしても良く、緊急時に途中で止めて電車やタクシーで帰る場合にも便利です。ちなみに、近くの駅は10駅あります(分数は全て徒歩の時間)。
●地下鉄南北線
幌平橋駅(約2分)・中島公園駅(約4分)
●地下鉄東西線
豊水すすきの駅(約7分)・バスセンター前駅(約8分)・菊水駅(約6分)
●JR線
苗穂駅(約5分)
●市電(路面電車)
東屯田通駅(約6分)・幌南小学校前駅(約4分)・山鼻19条駅(約3分)・静修学園前駅(約7分)
場所的な利便性もよく、雄大な豊平川からの眺めが北海道らしさも味わえるので、札幌の中では一番におすすめできます!
モエレ沼公園
公園内にテニスコート・野球場・陸上競技場・人工ビーチ・噴水・ガラスのピラミッド・モエレ山などがあり、彫刻家イサム・ノグチが基本設計をしたことでも有名な総合公園です。
公園外周園路が1周約3.75kmで、短距離でも長距離でも利用しやすいコースです。季節によって桜や緑・花々が楽しめますが、更に夕景もとても良いので、同じ季節の中でも、時間帯を変えて走るのも良いですよ。
季節・時間帯・場所によって景色が変わるので、いろいろ試してみると、飽きずにランニングを楽しめる公園です。
交通の便が悪いのが難点で、公共交通では地下鉄+バス乗車乗り継ぎが必要で、バスだけで20~30分程度かかります。
また、桜のピーク期、最近ではゴールデンウィーク後半が多いですが、その時期は駐車場の出入りだけでも混み合いストレスなので、利用しない方が無難です。
ゴールデンウィークさえ外せば、マイカーでちょっと遠征をしてでも、週末の気分転換が十分に楽しめる、な気持ちの良い広大な公園です。
真駒内公園
札幌オリンピックの開催場所として、また北海道マラソンのスタート地点となる場所でも有名な公園です。
園内には1周約3kmのコースがあり、500mごとの距離表示や、各所にトイレ・水飲み場が設けられているので、ランニングしやすいコースとなっています。
街灯が夜9時まで点いているのでナイトランも可能です。また、春の桜に秋の紅葉と季節を楽しみながら走ることもできます。
冬は隣接するアイスアリーナの屋内ランニングコースを利用すれば、1年中ランニングが楽しめる場所です。
ただ、こちらも交通の便が悪いのが難です。長距離走る方には、豊平川から公園に入るルートもあるので関係はありません。
また、2018年以降、真駒内公園付近の道路にクマの出没情報が増えてきていますので、夜や早朝のランニングは控えた方が良いかもしれません。
前田森林公園
全長600mの運河とポプラ並木で、海外のような雰囲気を楽しむこともできる公園として、札幌市内では知られた存在で、園内に野球場・球技場・パークゴルフ場・芝生広場・バーベキュー広場等がある総合公園です。
芝生広場の外周が1周約700m、公園の外周が約2.5kmのランニングコースになっています。
こちらも公共交通機関の利用では少し不便な場所なので、週末にマイカーで行ってみるのが良いですよ。
白石こころーどコース
札幌市白石区からJR北広島駅まで、自転車・歩行者専用道路があり、そのうちの白石区間が「白石こころーど」です。
ちなみに、厚別区間は「陽だまりロード」、北広島市区間は「エルフィンロード」と呼ばれています。
地下鉄東西線の5駅から、わずか徒歩2~4分の距離にありますので、通勤途中や自宅からの朝晩のランニングにとても便利な位置にあります。
対象の駅は、南郷18丁目駅・南郷13丁目駅・南郷7丁目駅・白石駅・東札幌駅です。
交差点がアンダーパス化されているため、信号などで止まることなく、安全に快適にランニングやサイクリングが可能です。沿道には、公園やあずまやなどがあり、のんびり散策を楽しむこともできます。
また、春には万生公園前などで桜が満開になり、続いてライラックの花、夏には緑のトンネル、秋には紅葉と、四季それぞれの景色を楽しみながら走ることができます。
白石区間は7.2km、東札幌から北広島まで合計では18.5kmとたっぷり走ることができます。
ちなみに、北広島市のエリア「エルフィンロード」は、「こころーど」よりも自然(緑)の中を走る雰囲気も味わえます。
最終地点はJR北広島駅ですので、疲れたら、往復せずに北広島駅からJR線に乗って帰ってくることも可能です。
季節感が特におすすめのランニングコース
円山公園
円山公園は、お隣の北海道神宮と合わせて、桜の名所として札幌NO1です。
円山公園は、地下鉄東西線円山公園駅より徒歩約5分、または西28丁目駅より徒歩約7分という好立地にあり、この近辺は転勤族が多く住んでいるエリアでもあるため、勤務途中や自宅近辺でのランニングとして、毎日利用するのにもおすすめのコースです。
公園内には、動物園・北海道神宮・野球場・競技場・テニスコートなどがありますので、ランニング以外にも楽しめます。
ランニングコースとしては、公園の外周が2.8km、アップダウンあり、板張りの林道コースありで楽しく体力アップができるコースです。
円山公園駅付近にはオシャレなカフェやお店があり、また札幌一の高級住宅地ですから、雰囲気の良いエリアでもあります。東京で言えば、港区ではなく世田谷区の感じですよ。
北海道大学
北海道大学は、JR札幌駅から徒歩10分・地下鉄北12条駅から徒歩3分という好立地にあります。
構内にあるイチョウ並木やポプラ並木が特徴的ですが、何と言っても、秋には紅葉の名所として有名な観光スポットとなります。
ランニングコースとしては、北海道大学の外周は1周約7kmとなります。
外周を走ることでロングランが可能となりますが、構内は車が走ることがないため、安全性や排気ガスが気になる方には、構内がおすすめです。
札幌駅北口(JR)や南北線北12条駅(地下鉄)以外にも、大学入口(イチョウ並木の入口・北13西4)まで徒歩約9分に、南北線北18条駅と東豊線(地下鉄)北13条東駅もあり、4駅から近い便利な立地です。
大通公園
札幌の観光地として有名な大通公園ですが、春には桜やライラック・秋には紅葉が季節感を感じながら走れるコースとしておすすめです。
また、地下鉄全3路線が通る大通駅3駅の真上に位置し、JR札幌駅や地下鉄すすきの駅・市電西4丁目駅からも徒歩圏内と、利便性としては断トツに札幌NO1です。
ちなみに、各駅からの徒歩分数も調べてみました。
◎地下鉄3線
大通駅(0分・真上)
●地下鉄南北線
さっぽろ駅(約7分)・すすきの駅(約7分)
●地下鉄東西線
西11丁目駅(0分・真上)・西18丁目駅(約7分)・バスセンター前駅(約6分)
●地下鉄東豊線
豊水すすきの駅(約9分)
●市電(路面電車)
狸小路駅(約4分)・西4丁目駅(約3分)・西8丁目駅(約2分)・中央区役所前駅(約2分)・西15丁目駅(約4分)
園内には花壇や芝生があり、お祭り・イベント以外でも人気の公園です。
特にイベント開催の時間帯は、たいへん混み合っているため、イベント開催エリアを避ける必要があります。
ランニングコースとしては、大通公園は東西に広く、大通西1丁目から大通西12丁目まで約1.5kmの長さがあり、公園を1周すると約3.2kmの距離になります。
但し、各丁目の間には信号があるため、各ブロック内をぐるぐる走るか、ウォーキングの方が適しています。
まとめ
屋外コースでは、一番最初にあげた「豊平川の河川敷」が、距離も道幅も緑と水の自然も揃っていて、それでいて、都心部からも近いので、札幌初心者の方には、まず一番におすすめしたいコースです。
今回は、おすすめの屋外ランニングコースとして、5+3コースをご紹介しましたが、それらのコース以外にも、道幅が広い道路が多い札幌市内には、ランニングに適した道路がたくさんあります。
確証できる文献的なもが見つからないのですが、北海道の道幅が広いのは、冬の間、除雪した雪を置いておくスペースが必要だからという説をいくつか見つけました。
札幌市の方針によると、道幅が8m未満の道路の場合、分離した歩道は設けず(フラットロード型)歩行者と自転車と自動車が共同利用する「歩車共存道」として整備しているそうです。
よって、同じ札幌市内の道路でも、都心部に近い大きな道路の方が、車と歩行者が分離されていて、より安全にランニングをすることができます。その分人通りも多いですが、車のリスクはぐっと減ります。
そして、札幌市内では、都心部であっても緑が多い、公園が多いのが大きな特徴なので、都心部の道路であっても、気持ちよく走ることが可能です。
とにかく、春夏秋は快適にランニングが楽しめる札幌です!
そして、今回は、その中でも特におすすめのランニングコースをご紹介してみました。
次回は、冬に利用したい室内コースもご紹介してみます。