コロナ対策マスクでの熱中症リスクは涼しい北海道なら大丈夫?逆に注意心配が必要な面も!

首都圏とともに緊急事態宣言が解除された北海道で初めての週末を迎えました。

今月一杯は札幌とそれ以外の地域の往来は自粛するよう呼びかけられていますが、デパート・ショッピングモール・地下街などが続々とオープンしていて、徐々に活気を取り戻しつつあります。

しかし、日本全国的には経済の早期回復とコロナの第2波が大きな関心・心配事になっていますね。

しかも、その経済・コロナの両面に必須なアイテムとして「マスク」が必須なのですが、そのマスクが「熱中症」の危険度を高めてしまうということも、心配事として加わってきました。

北海道では「夏でも涼しい」という価値を発揮するシーズンに入りますので、北海道だけは夏でもマスクしていても大丈夫では!

と思いがちですが、その発想はちょっと危険です!

基本的には30℃を超えるような暑い日が少ない北海道ですが、これがかえって熱中症を引き起こすリスクにもなりえますので、そんなところを今回はまとめてみました。

マスクと熱中症の関係性

まずは、なぜマスクをしていると熱中症になりやすいのか?を簡単におさらいしておきます。

マスクで顔の表面温度が6℃も違う!

今朝のHTB「イチモニ」で放送されていましたが、気温30℃の時に顔の表面温度を計測してみると、

マスクなしで32℃

マスクありで38℃

この差は、熱中症対策上、歴然としたリスク要因となりますね。

マスク内の湿気で水分補給が遅れる

マスクをしていると当然ながら吐く息の水分(湿気)が口元に残りますね。

これが問題で、自分の体の水分が不足してきている=のどが渇いてきた!と感じるタイミングが遅くなってしまう要因となります。

物理的(顔の表面温度)にも感覚的(喉の渇き感)にも、熱中症対策的にはマスクは良くないということが分かります。

テレビ情報番組での専門医のコメントによると、コロナよりも熱中症の方を恐れてください!となっています。

基本的には暑さが少ない北海道

北海道が日本全国で一番気温が低い地域であることは誰でもが知っていることです。

例えば、札幌市であれば、ひと夏に30℃を超える日はたったの8~9日程度しかありません。

年によってバラツキはありますが、東京に比べて2割未満の日数でしかありません。

詳しくは↓

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しかし、平均的には熱中症になりにくい地域であるというメリットは確かなのですが、実はそこに落とし穴があるので、そのあたりを次の項目でご説明していきますよ。

注意するべきは不意打ちの暑さ

平均的には、涼しくて熱中症になりにくい北海道ですが、突如として暑くなる日があるので注意が必要です。

日本全国で一番暑い日

直近2年間(2018年・2019年)だけでも、北海道が日本全国で一番暑いという事象が発生しています。

2018年には、6月4日5日と2日連続で、北海道の道東方面の複数地域が、日本で一番暑い地域となりました。

2019年には、5月28日が日本で一番暑い地域が北海道で発生しましたが、その暑さが日本全国の5月の最高気温の記録を塗り替えてしまうほどの暑さだったのです。

オホーツク海側の「佐呂間」が39.5℃を記録し、これが5月の日本全国最高気温記録を塗り替えたのです。

また、太平洋側の「帯広」でも38.8℃、日本海側の札幌でも32.0℃となりました。

30℃超えが10日連続で発生

昨年の2019年は、暑さの異常気象が5月だけでなく7月~8月にかけても、過去最高の10日連続30℃超えという超異常気象が発生しました。詳しくは↓

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最高気温が東京より高い日が意外に多い

全国で気温が一番低い北海道ですが、北海道の方が暑くなる日は、前記の日本で一番暑い日以外にも、意外と多くあります。

例えば、東京より札幌の方が最高気温が高くなる日は、5月~9月の間では10%~20%近くもあります。詳しくは↓

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まとめ

今週末は、また北海道が日本一暑い地域になりそうな気配です。

札幌では25~26℃程度ですが、帯広や北見では30℃以上の予報が出ています。

エアコンの普及率も50%程度と断然に低い北海道ですから、暑い日はおうちでエアコン自粛!なんてことができないご家庭もたくさんあります。

エアコン普及率は年々上がっていますが、それでも半分程度ということは、暑い日が数日しかないというメリットの裏返しでもある訳です。

そんな中、冬のインフルエンザ最盛期でもマスクをあまりしない文化の北海道の人達が、このコロナリスクにより急激にマスクつけ始めたのです。

(今の時季としては、花粉症対策でマスクをしている人がいるので、元々、北海道が一番マスク着用率が高い時季かもしれないということは置いといて)

そこへ、涼しいはずの北海道に突然の暑さがやってくると、熱中症対策的にはとても危険なんです。

そんな日は、エアコンのある家では外出自粛、無い方は扇風機ガンガン&たっぷり水分補給で乗り切りましょう!

(マスクが手に入りやすくなったとは言え、外では他人と2m以上の間隔を開けられればマスクはしない方が良いという専門家のご意見もあります)

コロナ自粛に比べれば、暑い日自粛の日数はなかり少ないので。。。

少ないからこそ、注意する習慣がないというリスクをしっかりと認識して。。。

それではまた。。。

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