68年ぶりに10日間連続で30℃以上の真夏日を記録した札幌ですけど、昨日(8月8日)からは通常の涼しい夏に戻りつつあります。
今日の予想最高気温も23℃で、明日以降の最高気温も25℃前後という本来の気温が1週間は続きそうですが、再来週8月19日にはまた30℃になるという予想が出ています。
昨年も一昨年も連日の暑さ続きの後は、1度も30℃超えがありませんでした。
しかし、10日連続の真夏日は68年ぶりのこと、7月31日からの3夜連続の熱帯夜は観測史上初のこと!
68年前の暑さがまた来てもおかしくない訳ですし、そこまで行かなくても過去の暑さワースト3くらいの暑い夏になるかもしれませんよね。
ということで、過去68年間における、夏の暑いワースト3年の状況を調べてみました。
また逆に、7月下旬や8月上旬が強烈に暑かった年でも8月中旬下旬が涼しかった年もたくさんあったと思うので、7月下旬・8月上旬が暑かった年の8月中下旬の気温についても調べてみました。
悪いことばかりでなく、慰めのデータもしっかり調べたので、ご注目くださいね!!
※過去の気温データは全て「気象庁」ホームページのデータを参照し、平均値などの数値計算は独自に行っています(と言ってもExcelで)。
過去ワースト3年の7月21日~8月31日の最高気温
ワースト3年の選び方については、真夏日の連続12日間記録が発生した68年前まで遡って、1951年~2018年まで68年間の7月下旬~8月下旬42日間の平均最高気温から選択しました。
7月下旬~8月下旬に期間を絞ったのは、今年の暑さが7月下旬から始まっていることと、一般的には7月下旬~8月下旬が夏休み期間であるためです(北海道の夏休みは8月中旬までですけど)。
この一覧の最下段にも「平均」を出していますが、1951年の30.0℃が過去68年間で最も暑かった年となりますが、続く1994年と1999年、そして今年2019年の日別の最高気温を一覧にしました。
1951年 | 1994年 | 1999年 | 2019年 | |
7月21日 | 25.5 | 29.2 | 28.7 | 27.4 |
7月22日 | 24.2 | 31.0 | 29.1 | 24.7 |
7月23日 | 30.6 | 32.2 | 28.0 | 23.3 |
7月24日 | 31.2 | 31.2 | 29.0 | 25.4 |
7月25日 | 31.9 | 30.6 | 29.3 | 30.0 |
7月26日 | 30.3 | 29.5 | 30.8 | 27.1 |
7月27日 | 30.7 | 29.6 | 33.1 | 30.8 |
7月28日 | 32.0 | 29.0 | 31.3 | 29.9 |
7月29日 | 30.1 | 29.7 | 26.8 | 32.9 |
7月30日 | 25.5 | 29.5 | 27.0 | 33.5 |
7月31日 | 28.7 | 29.4 | 28.5 | 32.4 |
8月1日 | 29.3 | 29.7 | 29.4 | 33.0 |
8月2日 | 28.9 | 31.1 | 24.7 | 34.2 |
8月3日 | 27.6 | 29.8 | 33.8 | 30.2 |
8月4日 | 24.6 | 33.8 | 34.4 | 32.6 |
8月5日 | 29.6 | 28.8 | 31.8 | 32.0 |
8月6日 | 31.1 | 32.1 | 25.8 | 32.4 |
8月7日 | 32.2 | 36.2 | 30.8 | 30.4 |
8月8日 | 31.2 | 31.3 | 35.2 | 25.0 |
8月9日 | 30.7 | 32.2 | 34.6 | |
8月10日 | 33.9 | 33.9 | 34.2 | |
8月11日 | 34.5 | 30.8 | 32.9 | |
8月12日 | 29.1 | 31.7 | 31.7 | |
8月13日 | 30.8 | 28.1 | 31.2 | |
8月14日 | 34.1 | 27.6 | 28.0 | |
8月15日 | 31.4 | 26.7 | 29.4 | |
8月16日 | 30.2 | 25.1 | 29.7 | |
8月17日 | 30.8 | 26.6 | 33.6 | |
8月18日 | 34.3 | 31.4 | 27.6 | |
8月19日 | 30.2 | 27.0 | 27.5 | |
8月20日 | 30.8 | 27.0 | 28.1 | |
8月21日 | 30.7 | 29.0 | 31.1 | |
8月22日 | 30.0 | 27.8 | 29.1 | |
8月23日 | 30.6 | 28.0 | 24.6 | |
8月24日 | 30.3 | 29.1 | 26.6 | |
8月25日 | 29.3 | 24.5 | 27.1 | |
8月26日 | 30.3 | 27.6 | 25.9 | |
8月27日 | 29.4 | 27.6 | 26.9 | |
8月28日 | 28.3 | 29.5 | 27.7 | |
8月29日 | 28.9 | 27.9 | 25.3 | |
8月30日 | 28.0 | 29.8 | 23.7 | |
8月31日 | 27.0 | 27.0 | 22.1 | |
平均 | 30.0 | 29.5 | 29.2 | 29.9 |
最高 | 34.5 | 36.2 | 35.2 | 34.2 |
1951年の真夏日は、12日間連続を含め、42日間で26日もありました。平年の約3倍もの日数です!
また、1994年には36.2℃、1999年には35.2℃という猛暑日もあったことが分かります。
ちなみに、過去に札幌で観測された猛暑日は、合計で9回あります。
1924年7月・1943年7月・1950年7月・1972年8月・1978年8月・1994年8月・1999年8月・2000年7月・2000年8月です。
上記のワースト3年も猛暑日も21世紀にはまだ発生していませんので、10日間連続の真夏日とか3日連続の熱帯夜などと言っても、深刻な状況とは言えなさそうです。
ちなみに、今年2019年の7月下旬平均最高気温は28.9℃でした。
7月下旬が暑かった年の8月上中下旬の平均最高気温
昨年も今年も7月下旬から暑い日が始まりました。昨年は8月1日を最後に30℃を超える日も発生せず、通常の涼しい北海道の夏となりましたが、今年はどうなるでしょうか?
過去68年間で7月下旬の平均最高気温が高い方から、29℃で一旦区切ってみて12年分をピックアップし、その後の8月上中下旬がどのように推移したか?各旬ごとの平均最高気温を一覧にしてみました。
(単位:℃) | 7下 | 8上 | 8中 | 8下 | 平均 |
1970年 | 30.4 | 25.5 | 26.6 | 26.4 | 27.3 |
1955年 | 30.1 | 27.4 | 26.5 | 26.5 | 27.7 |
1994年 | 30.1 | 31.9 | 28.2 | 28.0 | 29.5 |
1977年 | 30.0 | 24.1 | 24.2 | 24.8 | 25.9 |
1997年 | 30.0 | 26.0 | 21.3 | 25.1 | 25.7 |
1976年 | 29.6 | 25.3 | 23.5 | 23.7 | 25.6 |
2018年 | 29.4 | 27.3 | 23.4 | 24.4 | 26.2 |
2004年 | 29.3 | 30.1 | 25.0 | 23.9 | 27.1 |
1951年 | 29.2 | 29.9 | 31.6 | 29.3 | 30.0 |
1999年 | 29.2 | 31.5 | 30.0 | 26.4 | 29.2 |
1978年 | 29.1 | 30.2 | 27.2 | 26.3 | 28.2 |
2012年 | 29.1 | 25.5 | 26.2 | 29.8 | 27.7 |
7月下旬が29℃以上であった12年のうち、8月各旬のいずれか1回でも平均で29℃を超えた年は、半分の6年です。
各年の旬を1回ずつとして36旬(上中下旬3×12年)のうちでは、25%の9旬でした。
しかし、そのうちの5旬は8月上旬(確率42%)であり、8月中旬と下旬は2回ずつしかないので、確率は17%と低くなります。
8月上旬が暑かった年の8月中下旬の平均最高気温
上記の7月下旬と同様に、8月上旬の平均最高気温が29℃を超えた年をピックアップし一覧にしました。8月上旬では13年あります。
7下 | 8上 | 8中 | 8下 | 平均 | |
1994年 | 30.1 | 31.9 | 28.2 | 28.0 | 29.5 |
1999年 | 29.2 | 31.5 | 30.0 | 26.4 | 29.2 |
1960年 | 26.0 | 31.4 | 26.2 | 26.9 | 27.6 |
1984年 | 28.7 | 31.2 | 29.5 | 24.0 | 28.3 |
1985年 | 28.3 | 30.4 | 30.8 | 27.1 | 29.1 |
1978年 | 29.1 | 30.2 | 27.2 | 26.3 | 28.2 |
2004年 | 29.3 | 30.1 | 25.0 | 23.9 | 27.1 |
2006年 | 25.8 | 30.1 | 29.0 | 27.6 | 28.1 |
1951年 | 29.2 | 29.9 | 31.6 | 29.3 | 30.0 |
1989年 | 28.8 | 29.7 | 26.0 | 26.3 | 27.7 |
2011年 | 26.9 | 29.7 | 27.4 | 26.8 | 27.7 |
2010年 | 26.3 | 29.3 | 28.8 | 29.2 | 28.4 |
2016年 | 26.5 | 29.1 | 28.1 | 27.6 | 27.8 |
8月上旬の平均最高気温が29℃を超えた13年のうち、8月中下旬のいずれかでまた平均29℃を超えた年は約半分の6年です。
26旬(8月中下旬2×13年)のうちでは7回で確率27%となります。
ちなみに、2019年の7月下旬は28.9℃でしたが、8月上旬は31.2℃です。8月9日と10日の気温が低くなりますが、それでも10日間平均で29℃以上となりそうで、ほぼ7月下旬と8月上旬の2旬連続で29℃以上とみなして見ることができます。
7月下旬と8月上旬の2旬連続で29℃以上であった年は過去5回ありましたが、8月中旬も29℃を超えた年は、うち2回でした。29℃を超えない確率が6割ということですね。
まとめ&注意
今のところ、今後の札幌の気温は25℃前後で推移しそうな感じですが、今年の7月下旬と8月上旬の状況を過去のデータに当てはめてみると、また旬の平均最高気温が29℃以上となる確率は、半分くらいありそうです。
平均最高気温が29℃ということは、何日かは真夏日(30℃以上)になるということです。
今のところ、今年8月の真夏日日数は7日です。
過去68年間の平均は4.2日ですから、既にオーバーしています。
しかし、過去に8日以上であった年は13回あります。
1951年は19回です。。。
東京にいたときには何とも思っていなかった真夏日。。。
慣れというのは恐ろしいもので、北海道民と化してきた私には、もう真夏日は要りませんよ。。。
どうなることやら。。。
ま、本州に比べればマシですかね。。。
それではまた。。。