小樽に移住は可能か?実際に真冬の小樽も歩いてみると想像以上の!?

日本海側で札幌よりも雪が多いことくらいは毎日の天気予報を見ていれば想像できるものの、現地を見て歩いてみないことには実感がつかめないと思い、小樽運河への観光も兼ねて11月と2月の2回現地視察に行ってみましたよ。

11月に小樽運河の「青の運河」を見に行ったときに、札幌に飽きたら小樽への移住もどうだろうかって軽い気持ちで街やショッピングセンターなど見て回りました。

しかし、これは冬にも来てみないと判断できないと思い、2月の「雪あかりの路」の時にも訪れてみて、2回の訪問した結果をまとめてみましたよ。

昨年の5月に札幌に移住してきましたけど、それまでに何回も北海道旅行札幌観光で何度も訪れた札幌で実際に生活してみると、それまでの想像と現実のギャップがいろいろとありすぎたので、小樽の冬の状況だけでも見てみようと。。。

そうしたところ、想像は当たっていて「やっぱりね!」という面と、想像以上に厳しいという面も見えて、やっぱり、真冬の現実は必ず見ておかなければ分からないものだな~とつくづく感じましたよ。

そんな小樽について、基本的な気象状況と現実を直視してみた感想を、札幌と比較してみて、札幌に住めたら小樽にも住めるのか?といった観点からまとめています。

ちなみに東京出身で昨年まで東京で暮らしていましたし、このブログを読んでいる方の半分以上は首都圏の方なので、東京の気象データも比較できるようにしてみましたよ。

気象データの比較(小樽・札幌・東京)

日の最高気温(月別・30年間平均)

※気象データの参照元は、気象庁HPです。
※30年平均とは、1981年~2010年の30年間の平均です(その年を選んだ理由は、気象庁にその30年平均のデータが設置されていたためで他意はありません)

(単位:℃) 小樽札幌東京
1月-0.7-0.69.6
2月-0.10.110.4
3月3.74.013.6
4月10.811.519.0
5月16.417.322.9
6月20.121.525.5
7月23.724.929.2
8月25.626.430.8
9月21.922.426.9
10月15.716.221.5
11月8.18.516.3
12月1.72.111.9

小樽と札幌の日の最高気温を30年間平均で比較してみると、ほとんど同じくらいであることが分かりますよ。

日の最低気温(月別・30年間平均)

※気象データの参照元などは、最高気温と同様で、以下のデータ全てが同様です。

 (単位:℃)小樽札幌東京
1月-6.1-7.00.9
2月-5.8-6.61.7
3月-2.6-2.94.4
4月2.63.29.4
5月7.58.314.0
6月12.112.918.0
7月16.617.321.8
8月18.419.123.0
9月13.914.219.7
10月7.67.514.2
11月1.41.38.3
12月-3.7-4.13.5

小樽と札幌の日の最低気温も、30年間平均で比較すると、ほとんど同じくらいであることが分かります。

降雪量(月別・30年間平均)

 (単位:cm)小樽札幌東京
10月120
11月45320
12月1561320
1月1941735
2月1561475
3月107981
4月15110

小樽と札幌の降雪量を比較してみると、小樽の方がさすがに日本海に面しているだけあって、1割ほど多くなります。

最高気温と最低気温がほとんど同じくらいでしたけど、やっと降雪量で小樽と札幌の差が少し見えましたよ。

日照時間(月別・30年間平均)

 小樽札幌東京
1月6693185
2月78104166
3月130147163
4月176177177
5月201198168
6月184188125
7月164165146
8月172171169
9月165161121
10月146152131
11月82100148
12月6386178

小樽と札幌の日照時間を比較してみると、4月~10月はほぼ同程度ですけど、11月~3月は降雪量と同様に小樽の方が悪く、1割程度少なくなります。

小樽の街を歩いた実感

坂道が多いが真冬は大丈夫か?

なぜ坂道が多いと冬たいへんか?

北海道都市部での冬の生活で一番に厳しいのは、ツルッツルの道で転ぶ恐怖ですよ。

この怖いツルッツル道の中でも最恐なのは、傾斜のある所です。

札幌市内は、平坦な道路が多いんですけど、歩道から交差点の横断歩道に出る直前が、坂道になっていて転ぶ人が多いんです。

11月に小樽に行った時に、坂道が多いのは分かっていたんですけど、海に向かって坂道になっているので、海(運河)に向かって見晴らしがよくって、快適な暮らしができそうな街だな~くらいにしか思いませんでした。

しか~し、札幌でツルッツルの傾斜部分を経験したら、小樽の街中では、交差点付近だけでなく、全ての道がこうなっているのだったら大変だな~って。。。

実際に小樽の街を歩いてみて分かったことは3つ

①小樽の駅前から小樽運河への一番大きなメイン通りはロードヒーティングっぽくなっているようで、問題なく歩けましたよ(ホテルの人曰くロードヒーティングではないようなので、各ビルのヒーティングが繋がっているだけかもしれません)。

これは、想像よりも良かった面です。

②メイン通り以外の運河へ向かう道では、想像通りにツルッツルの坂道になっていて、ここを毎日歩くのは無理かな~って、小樽に住んでいる方には申し訳ないのですけど、生まれながらの北海道民でない私にはとても住める場所ではない!と感じましたよ。

これは、想像通りだった面です。

③3つ目は、早々をはるかに超える厳しい面です。

札幌にもある歩道と車道との間の傾斜部分は、想像を絶するものでしたよ。

上の画像の通り、バス停の傾斜が急すぎて、女の子が転びそうになっています。この方は同伴者が手を捕まえてセーフだったんですけど、恐らく、そうでなかったら骨折くらいしていても不思議じゃぁないほど転んでいたでしょう。

これは、坂道の問題だけでなく、小樽市の除雪作業があまり行われていないからだと思われますよ。札幌では、ここまでひどい傾斜は見たことがありませんが、小樽ではけっこう見かけました。

いや~札幌生活に慣れてきた私でも無理!

駅前には長崎屋もあり日々の生活は大丈夫そう

小樽駅の目の前には長崎屋があって、地下に大きめのスーパーや生活用品のお店もあったので、日常生活は駅前だけでもなんとかなりそうな感じです。

毎日食べそうなお米屋やたまご・ヨーグルトやお惣菜やお弁当などの価格もよ~く見てみましたけど、札幌のスーパーとほぼ変わらない感じなので、大丈夫そうです。

ちなみに、小樽の駅はこんな感じです(ドーミーインプレミアム小樽から撮った画像)

この小樽駅も、先ほどの長崎屋も11月に撮影した画像です。

ここはどこ?中国?韓国?

駅前や長崎屋の中では特に違和感が無かったのですけど、小樽運河やオルゴール堂のほうに行くと、完全にアジア系外国人観光観光客ばかりで、ここはどこ?って感じでしたよ。

たぶん8~9割が外国人観光客ではないかと。。。

2月中旬 雪あかりの路期間
11月 青の運河期間(昼間)

札幌へ買い物に出るのも一苦労

先ほど長崎屋の話をしましたけど、小樽にはデパートがありません。日常生活に不足はないですけど、何か特別なものを購入しようとしたときには不便を感じそうです。

そんな時は、小樽は札幌までJRで32~50分(快速の種類で異なる)の近さなので、欲しいものがあれば札幌に行けばよいのです。東京の感覚で言えば、毎日の通勤より近い距離ですよね。

日中は1時間に5本、快速エアポート2本・快速いしかりライナーが2本・各駅列車が1本くらいが10分おきに発車しています。

しか~し、小樽・札幌間のJR線は座れないことの方が多いようです。特にエアポート快速から出てくる人たちを見ていると、外国人観光客ラッシュのような感じです。

ま~列車で座れないのは当たり前の東京人からしてみれば、大した問題ではないと思われるかもしれませんけど、札幌に来て、地下鉄でもJRでも座ることが習慣化されていしまうと、意外に立っているのが億劫になりますよ。

贅沢な悩みと言われればそれまでですけど、贅沢な札幌生活に慣れると。。。

慣れとは恐ろしいものですよ。。。

どうしよう?贅沢な札幌生活に飽きて、次はどこにしようかと思い始めたら。。。

日本一涼しい街・釧路も、帯広も、そして小樽も厳しそうで。。。

かと言って、北海道の夏の涼しさに慣れてしまうと、本州や九州には耐えられなさそうで。。。

この悩み、北海道移住のデメリットかも。。。

それではまた。。。

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