いよいよ2019年度が始まりましたけど、値上げの春も始まります!
早速、HTB朝の「イチモニ」でも値上げの春に関する特集が報じられていましたけど、なんと、北海道電力と北海道ガスは5月に値下げすることが発表されたそうです。
しかも、北海道電力は3カ月連続、北海道ガスは2カ月連続の値下げだそうですよ。
値上げの話はず~っと言われ続けていることですけど、値下げの話はなかなかなかったですよね。
そんな値上げと値下げの状況について、調べてみましたよ。
値上げ
4月から値上がるもの
詳細を見るといろいろありそうですけど、代表的なものだけ上げると
食卓塩300g・食塩1kg(塩事業センター)
瀬戸のほんじお・アジシオ・コンソメ固形タイプなど(味の素)
スルッとふたSABAさば水煮など(ニッスイ)
マトン400g・特上ラム1kgなど(マツオ)
コカ・コーラ1.5ℓ・爽健美茶2ℓなど(コカ・コーラ系)
※「マツオ」というのは松尾ジンギスカンの「マツオ」です。
5月から値上がるもの
ポテトチップスうすしお味・堅あげポテトなど(カルビー系)
日清カップヌードル
赤いきつね・マルちゃん正麺・サッポロ一番(マルちゃん系)
値上げする理由
これは以前から言われ続けていることですけど、
➀輸送費 ②原材料費 ③人件費
ですけど、結局は全てが人件費ですよ。
特に輸送費はガソリンが値上がっている訳ではなく、ドライバーさん不足による賃金アップや働き方改革による賃金アップの影響です。
原材料費も、その原材料に関わる人たちの人手不足→賃金アップや燃料費の高騰の影響が大です。
一番影響が大きい人は?
単純に言えば、給料をもらっていない人たちで、年金受給者などが該当します。
「収支」の収入が増えずに支出だけが増える訳ですから、値上げ分が諸に影響します。
給料をもらっている人たちは、賃金上昇度合いに差はあるものの、世の中平均的には収入が増えているので、収支マイナス度合いは低くなります。
値下げ
HTB「イチモニ」の例では、5月検針から次のように値下げされます。
北海道電力は、約109円の値下げ(30A 月230kW時使用)
北海道ガスは、17円の値下げ(月27㎥使用)
北海道電力値下げの理由
電力の料金が決まる仕組みは、燃料費や設備費・人件費など電力会社の総コスト積算により、収支がマイナスにならないように決められていることは有名な話ですけど、そのうちの燃料費がどのように決まっているかということが料金変動に大きな影響を与えますよ。
月々の電気料金を上下させるのは燃料費の調整方次第ということです。
で、その燃料費調整のしくみは、原油・海外炭等の貿易統計価格によって毎月算定された平均燃料価格と基準燃料価格の差に基づいているそうです。
で、2019年2月の貿易統計値(原油、海外炭の価格)が公表されたことによって、2018年12月~2019年2月の平均燃料価格が確定したので、2019年5月分電気料金に適用する燃料費の調整が終わり、5月の電気料金が決まったという流れです。
海外から輸入している原油や石炭や液化天然ガスなどが値下がれば、または為替レートがうまくいけば、電気料金も値下げされるということです。
と言っても、そもそも日本一高い電気料金である北海道電力ですから、燃料費以外の企業努力をお願いしたいところですよ。
北海道ガスの値下げの理由も、電力とほぼ同じ理由ですよ。
いずれまた値下げの時がやってくる
今回値下げされた電気料金・ガス料金は、世界の動向に左右されるものなので、上がったり下がったりは神のみぞ知るといった状況です。
神というよりは世界の政治・経済大勢力の意向によるといったところでしょうか。
しかし、今回値上がった消費物資関連は、日本企業の努力と日本人の購買トレンドに影響されます。
今回発表されている値上げは、製造会社が発表しているだけのことで、その後にスーパーやコンビニでいくらの値が付けられるのか?実際に私たちが支払う料金はいくら増えてしまうのか?は、また別問題です。
実際に、ここ最近に値上げが発表された商品であっても、スーパーでの販売価格は値上がっていないものもありますよね。
製造会社が値上げしたと言っても、商品が売れなければ、販売価格は製造会社の値付けとは関係なく下がっていきますので、日本人の購買トレンドが冷えれば、販売価格も下がります。
そして、人手不足による賃金アップの話は、AI導入など人手不足解決に後れを取っている企業側・政府のバックアップが一番の原因で、輸送費も人件費もAIによる自動運転や自動案内の技術がもっと早く運用されれば、解決されていく部分が多くなっていきます。
なので、消費税の2%分は今後更にモノによって値上がりが残りますけど、大よそは、また値下げの方向に向かうと思いますよ。
って、経済学者でもない私が言っても。。。
それではまた。。。