「札幌移住」で検索してみると出てくる出てくる「札幌移住のメリット・デメリット」の数々。。。
書いている人によって、解釈の仕方が異なる部分が目につきます。ある程度まちまちなのは仕方ないのですが。。。
私も、札幌へは観光・スポーツ・出張旅行で何度も来ていたので、札幌のことはよく分かっていたつもりでしたが、実際に引っ越して生活してみると、違って見えてくるものがありましたので、メリット・デメリット記事を参考にするのは良いことだと思います。
しかし、札幌移住系ブログに書かれていて「なるほどね!」と思っていた内容でも、「これは違うかな?」「俗人的なことかな?」と思えるようになったものがいくつもあります。
そのような内容は、札幌への移住を検討されている方を悩ませるだけなので、多くの方にとって必要な情報か? 俗人的に必要になるかもね!程度の内容か? を整理(仕訳)しておいた方が良いのではないかと、今回取り組んでみました。
基本的には、Googleさんから評価されている検索上位の人たちのご意見を一覧にして、「多くの人が重視するべき項目」か、大したことないから「重視しなくても大丈夫な人が多い項目」に分けて、その理由も簡潔にお付けしておきました。
デメリット22個とメリット26個の合計48個を仕訳したら、多くの人が重視するべき項目に、デメリットは5個・メリットは9個が残り、重視しなくても大丈夫な人が多い項目にデメリット17個・メリット17個となりました。
もちろん、全てを読んで頂いても構いませんし、目次で項目だけざ~っと見て、気になる項目に飛んで頂いても、より効率的で良いですよ。
札幌移住のデメリットと言われている内容
多くの人が重視するべきデメリット
給料・年収・時給が低いのは確か/札幌移住のデメリット[1]
北海道の給料は、年収単位でも時給単位でも、他主要都市に比べ低いのは明らかに確かです。
年収は、下記全国主要都市の中で最下位、最低時給は比較した都道府県の中で下から2番目です。
<年収:2017年度>
札幌市 309万7929円
仙台市 340万6820円
千葉市 371万9304円
さいたま市387万8789円
横浜市 403万6150円
静岡市 326万9970円
名古屋市 393万9302円
金沢市 326万2825円
京都市 352万6859円
大阪市 331万6577円
神戸市 362万6342円
広島市 342万8537円
福岡市 345万5926円
那覇市 311万8259円
<最低時給:2018年>
北海道 835円
東京 985円
神奈川県 983円
大阪府 936円
愛知県 898円
兵庫県 871円
京都府 882円
福岡県 814円
※最低時給は、あくまでも最低ルールなので、参考になるかどうかは人によって捉え方が違うとは思いますので、ご参考まで。
自営の方には関係ありませんが、札幌市内で職を持つ必要がある方は多いでしょうから、札幌の給料の安さは多くの方が重視するべき項目です。
冬寒いは3月4月11月12月に注意を/札幌移住のデメリット[2]
北海道の冬は寒いと言いますが、実際には、1月2月の真冬は意外にそうでもなく、11月12月3月4月を寒く辛く感じる人が多いです。
気温ベースでは1月2月の方が低いのですが、雪がありますのでそう寒くは感じず(放射冷却もなく)、東京の冬に着ていたダウンコートで外出して特に問題ないくらいです。
11月12月3月4月は、気温的にも東京などの2月の気温より低い日が多いのと、雪が積もっていない、雪解け後の汚い景観による寒々しさ、真冬よりも風がある、本州各地と比較してしまう等々、様々な要素から寒く辛く感じるシーズンです。
特に4月は、冬の終わり&春の到来を期待する中、暖かくなったり寒くなったり不安定な気温の時季で、もう暖かいんだ~と油断していると、期待外れ感がけっこう大きいので、気温以上に寒さ辛さが感じられます。
ただ単に「札幌の冬は寒くて辛い!」というご意見であれば、半分は✖で半分は〇ということになりますが、意外でもある11月12月3月4月の寒さには、多くの方が注目しておくべきです。
喫煙率が高い/札幌移住のデメリット[3]
札幌ではオフィスでも街のカフェなどでも、たばこ吸っている人が多く、分煙も今一であり、煙く感じる場面が多いです。
実際に、「国民生活基礎調査による都道府県別喫煙率データ」によると、2001年以降3年ごと6回の調査において、全ての回で喫煙率1位です。
最後の2016年の喫煙率(全国平均19.8%)は、
1位:北海道24.7%
2位:青森 23.8%
3位:岩手 22.6%
特に女性の喫煙率が、全国で断トツで(全国平均9.5%)
1位:北海道16.1%
2位:青森 12.2%
3位:群馬 10.9%
ちなみに、男性だけでは全国第4位です。
もちろん、男性の方が女性より喫煙率は高いです(北海道男性34.6%)。
ゴミの分別が面倒・有料ゴミ袋が高い/札幌移住のデメリット[4]
札幌市のゴミの分別方が面倒なのは事実で、有料ゴミ袋代も高いです。
札幌市の分別方は、9分別6種と言って、①燃やせるゴミ、②燃やせないゴミ、③容器包装・プラスチック、④びん・缶・ペットボトル、⑤雑が、⑥枝・葉・草で、更に、燃やせるゴミと燃やせないゴミはモノにより有料と無料に分ける必要があります。
他都市と比較してみると、
・札幌市:9分別6種(10ℓあたり20円)
・仙台市:4分別(家庭ごみは10ℓ9円、プラスチック製容器包装は15ℓ8円)
・東京23区:3分別6種
・金沢市:4分別13種(燃やすゴミ・埋め立てゴミは10ℓあたり10円)
・広島市:7分別
・福岡市:3分別(可燃ごみ・不燃ごみは1ℓあたり1円、空き瓶・ペットボトルは10ℓあたり5円)
・那覇市:4分別9種(10ℓ6.7円~12円)
有料ゴミ袋代の高さもありますが、出す日にちも細かく指定されながら、細かく分別しなければならないということは、毎日のことなのでストレスが大きく積み重なっていきます。
引っ越し後にまず最初にびっくりするデメリットです。
JR線とバスは遅延・運休が多い/札幌移住のデメリット[5]
札幌近郊ではJR線の遅延・運休は“しょっちゅう”という言い方が丁度よいくらい、よく起きます。
最近の件数ベースのデータはありませんが、2006年度~2011年度のJRの起因による運休・遅延データにおいて、JR北海道は他JR5社に比べ約2倍も運休・遅延が発生しているという証明があります。
特に札幌近郊の遅延運休のほとんどは、札幌~新千歳空港間の快速エアポートに影響しますので、影響(被害)度合いが大きいのです。
JRの運休により、新千歳空港へ行けずに困っている人たちの映像が北海道ローカルニュースで流れるのは“しょっちゅう”です。
バスの遅延は冬の雪による影響(+都心部の渋滞)が大きいのですが、JRの遅延は雪以外にも、JR北海道の赤字体質が生み出す老朽化による設備不良や設備点検不備による遅延運休が、夏にもよく起きています。
北海道生活の経験がない方は、札幌での住居探しは、地下鉄沿線が一番、次に市電沿線、間違ってもJR・バス路線を選ばぬよう注意しましょう。
重視しなくても大丈夫な人が多いデメリット
ネット購入の不便はネット依存度の問題/札幌移住のデメリット[6]
北海道からネットショッピングをする場合の問題として、
①配送日は、2泊3日かかるのが当たり前
②本州なら「送料無料」でも北海道の場合は「有料」、または本州の送料より追加料金がかかるケースが多い
といったことがあることは確かです。
しかし、北海道が本州と同じ送料であるお店も探せばありますし、毎日ネットで買い物をする訳ではない大半の方にとっては、配送日が1日長いくらいは大した問題でもありませんね。
実は私、週に何回かネット関連の届きものがあるユーザーですが、生ものなどは買いませんので、「北海道は有料」に出会い、他のお店探すのに時間を取られることはありますが、それほど苦にはしていません。
ちなみに私はamazonではなく、ポイントや値引き還元率の高いサイトを利用してます。
毎日通う、スーパーやコンビニに難があると困りますけど、逆に札幌市内のリアル店舗は、意外に徒歩圏内に揃っているエリアが多いですから、ショッピングトータルとしては、大した問題ではありません。
国民健康保険料が高くても他費用が低い/札幌移住のデメリット[7]
札幌市の国民健康保険料は、確かに全国平均より高いです。
あるブログでさいたま市より1.4倍(収入300万円で7万円の差)も高い!と書かれていましたが、全国的にみると、首都圏が安すぎるのですよ。
下に年収400万円の場合の保険料を各都市並べてみます。
<年収400万円の保険料>
全国平均 270,253円
札幌市 339,083円
宇都宮市 253,055円
水戸市 286,350円
前橋市 294,200円
千葉市 228,970円
東京23区236,188円
さいたま市255,387円
横浜市 285,079円
静岡市 281,960円
名古屋市 292,880円
金沢市 323,599円
京都市 337,586円
大阪市 322,656円
福岡市 322,610円
鹿児島市 304,580円
那覇市 315,257円
ま~札幌市が高いのは確かですが、関東以外と比較すれば、びっくりするほどの高さではありません。
東京からだと年間ベースで10万円の差になりますが、10万円高かったとしても、その分、家賃などの生活費用で取り戻し大きく逆転しますので、国民健康保険料1つだけを取ってマイナス要因と捉える必要もないと思われます。
トータルの生活コストで考えるようにすれば些細なことです。
仕事の選択肢は少ないが生活はできる/札幌移住のデメリット[8]
仕事の選択肢が少ないというデメリット話は、東京と比較すれば確かにその通りです。
しかし、札幌市は人口200万人に近い大都市なので、欲や拘りを持たなければ、生活できる仕事の選択肢はいくらでもあります。
但し、札幌市の平均年収が低い通り、同じ仕事を選んでも他大都市よりも札幌では給与が安くなります。
よって、生活ができる程度の仕事はいくらでもあること含め、給与が多少安いということ以外の他のデメリットと、札幌に住む総メリットとトータルで考えてみることは重要です。
1つだけ。有効求人倍率の数値を根拠に、札幌の仕事の選択肢は狭くデメリットであるというご意見がありますが、有効求人倍率の元データはハローワークです。
ハローワークを経由する人がどれだけいるか?求人を出す事業主がどれだけいるか?
ちなみに、「RESAS(リーサス)」という経産省と内閣府が提供している「地域経済分析システム」から集計した有効求人倍率を見ると、北海道は、神奈川県・埼玉県・千葉県とほぼ同数または若干上回っています。
また、大企業の0.4倍と中小企業の2.8倍では雲泥の差ですし、今話題の保育士さんなどの倍率も有効求人倍率とはかけ離れた数値です。
雪かき大変なのは一戸建と駐車場だけ/札幌移住のデメリット[9]
北海道移住デメリットの代名詞「雪かき」は、マンション住まいでマイカーを持たなければ、全く問題ありません。
一戸建てでなくマンションを選択しても、駐車場を借りてしまうと、自動車に積もった雪の処理が必要になります。
どうしても駐車場を必要とされる方は、駐車場がロードヒーティングになっているマンションを選択すると負担は軽減されます。
ま~札幌市営地下鉄線沿線に住めば、マイカー無しでも十分に生活できますので、どうしてもマイカー!という方以外は、大した問題ではありません。
冬のガス・灯油代は夏の冷房費で相殺/札幌移住のデメリット[10]
確かに札幌では、冬にガス代と灯油代は増えます。
しかし、本州でも冬に電気代(エアコン代)が増えますよね。
電気代かガス代・灯油代か?の違いであることと、どのような住宅に住むかでも変わってきます。
・プロパンガス代をぼったくられるようなアパートに住むか?
・FACTという効率の良いガスヒーターのマンションに住むか?
・オール電化のマンションに住むか?
で変わってきます(北海道電力はかなり高い方)。
本州では、冬と同じように夏に電気代が高くなりますね、エアコン(冷房)代で。
北海道の場合には、ここがほとんどかかりませんので、年間で相殺すると燃料費は本州より安くなる方も多いと思います。
あと夏に梅雨のない北海道ですから、浴室乾燥にかかるコストも少なくてすみます。冬は外に干せませんが、床暖房のあるマンションなら部屋干しでも十分乾きます。
あと、マンションは南向きの部屋を選びましょう。札幌の人たちは西向きでもOKと考えている人が多いですが、南向きのお日様パワーは比べ物になりません。
日中は、床暖と南のお日様だけで過ごせる日が半分くらいはあります。
話が長くなるので切りますが、選ぶ住宅の条件で変わってくる内容であることも含め、一概にデメリットとして扱う事柄ではありません。
車の運転は荒いが事故率は高くない/札幌移住のデメリット[11]
車の運転が荒いというご意見も、確かに私個人の感覚でもそのように感じられるところは多々あります。
しかし、田舎に行くとどこでも運転が荒い人は増えますので、北海道だけの問題ではありません。
しかも、事故発生件数をみると、北海道は良い方に分類されます。
交通事故の発生件数では北海道は10位前後になるというご意見もありますが、人口当たりの事故発生件数としてみると、日本全国で38位(47都道府県で下から10番目)と、事故発生率は低い方と言わざるを得ません。
よって、運転が荒いかどうかは、荒い方とも言いにくいので、大した問題ではないと思われます。
冬の車運転は怖いが車無しでも生活可能/札幌移住のデメリット[12]
確かに、札幌の冬の運転は怖いです。
雪国の中では人口が圧倒的に多い札幌では、交通量も多いため、ツルッツルの圧雪アイスバーンになる道が多いからです。
ただ、これも雪かき問題と同じで、札幌市営地下鉄沿線に住めば車無しでも十分暮らしていけますので、マイカー利用に拘らなければ、大した問題にはなりません。
このツルッツル道については、歩行者にとっては避けられない危険です。どんな方でも雪道の歩行は避けられませんので、本来は、冬の歩行をデメリットとして挙げるべきですが、対象とした検索上位記事には見当たりませんでした。
冬はバイク・自転車に乗れなくても大丈夫/札幌移住のデメリット[13]
冬のバイク・自転車運転は危険なので、利用が必須の方にはデメリットです。
しかし、冬は駐輪場もクローズするくらいなので、冬に自転車を利用しなければならない人は、かなり限定的ということです。
冬に自転車に乗れないと通勤が徒歩になり35分も歩かなければいけなくなるというご意見もありますが、地下鉄や市電で通勤できるエリアにマンションを借りれば、問題にはなりません。
よく、自転車通勤をすることで会社からの通勤定期代をピンハネしている人が札幌では見かけますが、ちゃんと電車通勤すれば良いだけのことです。
冬の防寒着など出費がかかるはウソ/札幌移住のデメリット[14]
先ほど、東京で来ていたダウンコートで札幌の外出も問題ないとお伝えしました通り、札幌だからと言って新たな特別な防寒着を用意する必要はありません。
あるご意見として、札幌の冬は滑るので防滑靴が必要→ワンシーズン履くと防水効果が薄れる→毎年防滑靴の購入が必要となり靴代で出費はかさむ・・・というご意見がありますが、私の周りの人たちは、皆さん3~5シーズンくらい同じ靴を履くそうです。
私もワンシーズン(と言っても5か月ほど)防滑用の靴を履きましたが、まだまだ2~3年は行けそうです。
よって、トータルとして冬の防寒着の出費は、大した負担ではありません。
外国人は多いが気にならない/札幌移住のデメリット[15]
札幌市内に外国人が多いのは確かですが、札幌が特別に多い訳ではありません。
札幌に特別外国人が多い部分としては、外国人観光客が集まる場所には、確かによく見かけます。
しかし、この外国人観光客が多いことで、札幌経済はたいへん助かっています。
札幌のデパートやドラッグストアなどは、外国人観光客のおかげで売り上げが伸びています。外国人観光客が少ない都市では、デパートの販売高が落ちているケースが多いので、ありがたいお客様だと思う必要があります。
今後、宿泊税も導入する方向ですし、ますます外国人観光客による税収は、札幌にする人たちの暮らしにも役立ちます。
1つだけ注意するべきは、民泊を可能にしている集合住宅に住むと、外国人特有の騒音やゴミ出しマナーなどに苦しめられる可能性が高くなる点です。民泊OKか否か、契約する前に確認しておきましょう。
女性の気は強い・怖いが優秀でもある/札幌移住のデメリット[16]
札幌の女性の気が強いというご意見も同感ではあります。
北海道開拓以来の男女平等で働いてきた風土がそうさせているらしく、それが女性の喫煙率の高さの原因でもあるそうです。
しかし、その気質が同時に北海道の女性、特に札幌に集まってくる女性を優秀にさせていることも伺えます。
札幌では、圧倒的に男性より女性の方が優秀です。
そして、優秀な人に気の強い人が多いのは、日本全国同じことですから諦めましょう。
優しい女性もたくさんいますしね。そこは、日本全国同じです。ちょっと気が強い女性が多いだけです。
美人も多いので我慢できると思いますよ、男性は。。。
電気代は高いが電気使用量が少ない/札幌移住のデメリット[17]
電気代が高いというデメリットは確かです。
北海道電力は、日本一高い電力会社であることは事実です。
しかし、ガス・灯油代の項目でもお伝えした通り、使う電気量が他の地域より少ないので、電気代トータルは少なくなるのが普通です。
プール・海水浴が楽しめないは人による/札幌移住のデメリット[18]
確かに、夏も涼しめなのが北海道のメリットなので、プールや海に行けるようなチャンスは少ないです。
北海道では暑い方の札幌ですら、30℃を超える真夏日は、年に8日(平均)しかありませんから、プールに行く回数はぐっと減るでしょう。
ま~フィットネスクラブなどの温水プールに行けばよいというご意見には賛同できませんが、プールに行けないことをデメリットに思う人は少ないでしょうから、多くの方が気にするようなデメリットではありません。
冬の運動不足が心配も人による/札幌移住のデメリット[19]
確かに、雪の積もる冬は外で運動ができなくなります。
しかし、逆にカーリングやスキー・スノボなど、ウィンタースポーツが簡単にできるようになります。
スポーツジムは街に普通にあるので、スポーツジムに通うという手もあります。
JRの乗り心地が悪いというが大差なし/札幌移住のデメリット[20]
確かに、山手線に比べれば乗り心地の悪さは明らかですが、ディーゼルカーだからと言って、電車ではないという観点からの乗り心地の悪さは特に感じません。
ゴムタイヤで走る札幌市営地下鉄線に比べれば乗り心地は良くないと言えますが、地方に行けば、乗り心地の悪いJR線はいくらでもありますから、北海道だけが特別というわけではありません。
しかし、ここで重要なのは、1日あたりの利用者数において、札幌市の交通機関(地下鉄・JR・バス・市電)に占めるJRのシェアは、わずか19%なので、それほど気にする必要はないと理解できます。
乗る車を選ぶ必要は乗らなければよい/札幌移住のデメリット[21]
雪道の関係で、選ぶ車に制限が出来てくるというデメリット論ですが、マイカー利用をしなくても大丈夫な札幌市内ですから、それほど気にする必要はありません。
どうしてもマイカー必要!という方でも、冬の雪道に適合した車を選ばなければならない制限だけはデメリットと言えばデメリットですが、札幌の冬でも、いろんなタイプの車が走っています。
ライブやセミナーが少ないかは人による/札幌移住のデメリット[22]
好きなアーティストのライブに行けないとか、好みのセミナーがなかなか札幌で開催されないというご意見ですが、嵐のコンサートは毎年あって、2019年は札幌ドームで年2回あります。
といった具合で、ドームツアーをやっているようなアーティスト・グループのファンには関係のない話ですね。
セミナー受けるよりも、1冊の本をじっくり読みこんだ方が価値があると思っている私にも全く不要な心配です。
ちなみに、札幌ではJAZZのコンサートが多いように感じます。特に夏場はチカホやファクトリーなどで無料のJAZZコンサートが賑わっています。
メリットと言われている内容
多くの人が重視するべきメリット
マンションの家賃・分譲価格は安い/札幌移住のメリット《1》
これは、どの地域と比較するかにもよりますが、札幌という大都市の利便性をもったエリアで、通勤時間がDoor to Doorで約30分という夢のような生活ができるという環境で考えれば、間違いなく札幌のマンション賃貸・分譲価格は安いと言えます。
1時間かかる市川市と賃貸価格を比較して安くないというご意見もありましたが、1時間と30分では比較対象とはなりえないですね。
札幌の場合、オフィスの一番多いのが大通駅・さっぽろ駅です。その大通駅まで地下鉄線で一番遠い駅が新さっぽろ駅で20分です。
と言うことは、地下鉄線での出勤平均乗車時間は10分程度です(単純に計算すると8~9分ですが、1駅先の駅の場合、通勤交通費が支給されないため会社もあるため、徒歩通勤の人もいるので排除する必要があります)。
家から5分、乗車時間10分、会社まで5分、その他に電車待ち時間など10分として、約30分という計算です。
賃貸価格よりもっとお得感があるのは分譲価格です。同じ立地条件で東京で探したら、恐らく2倍以上の価格差があると思います。
夏は涼しい・エアコン不要は本当/札幌移住のメリット《2》
最近の北海道は暑い!というご意見もよく聞きますが、札幌で最高気温が30℃を超える暑い日は、ここ5年以上の平均で、年間9日だけです。
確かに30℃近い暑苦しい日が一週間近く続く年もありますが、結局はその頃だけで、後の夏期間は26℃くらいの涼しい夏となります。
正確に言いますと、7月8月2か月の10年間平均で、日の最高気温のは26.4℃で、30℃以上の日数は8.7日です。
ちなみに同条件で東京は、最高気温が31.3℃で、30℃以上の日数が43.5日です。
5月6月に北海道の内陸部の一部地域が、日本全国で一番暑い地域になることがありますが、7月8月に日本一になることはありません。
また、北海道の夏が涼しい!エアコン要らず!と言われる理由は、日中の最高気温よりも、深夜の最低気温にあると思います。
札幌では、もう30年以上、最低気温が25℃を超えた日がありません。
7月8月2か月の10年間平均で、日の最低気温は札幌19.0℃・東京24.4℃、最低気温が25℃を超えた日は、札幌0日・東京29.3日です。
但し、エアコンがあればあった方が良いのは間違いありません。たった数日のためにエアコンを買うかどうかの判断は人によりますね。
梅雨だけでなく秋雨もない/札幌移住のメリット《3》
北海道に「梅雨」が無いのは有名な話ですし、気象庁も認めていることです。
北海道には「秋雨」の現象があると、気象庁は認めているのですが、私が気象データを見る限り、梅雨が無いというメリットと同様に、秋雨のデメリットも無い=メリットと捉えられます。
そのデータとして「降水量」と「日照時間」を、気象庁の30年間平年値(1981年~2010年)で並べてみます。
降水量の合計(mm) | 日照時間(時間) | |||
札幌 | 東京 | 札幌 | 東京 | |
5月 | 53 | 138 | 198 | 168 |
6月 | 47 | 168 | 188 | 125 |
7月 | 81 | 154 | 165 | 146 |
8月 | 124 | 168 | 171 | 169 |
9月 | 135 | 210 | 161 | 121 |
10月 | 109 | 198 | 152 | 131 |
本当は旬別(上旬・中旬・下旬)データの方がより分かりやすいのですが、長くなるので月別にしました。
月別でも十分に、梅雨シーズンの6月7月と同様に、秋雨シーズンの9月10月も、札幌の方が東京よりはるかに雨の量が少なく、晴れた時間が長いことが分かりますね。
車が無くても困らないは本当/札幌移住のメリット《4》
200万人都市としての利便性が、札幌~大通~すすきの周辺にコンパクトにまとまっており、ショッピングモールなども自動車が無くても行ける徒歩圏に意外と多い札幌市では、車が無くても大丈夫というのは本当です。
今回メリットデメリットの検討材料を集める際に利用させてもらったブログ記事に、車が無くても大丈夫!というのは個人的な感覚に過ぎないというご意見があります。
その根拠として、Twitterのアンケートで「札幌にお住まいの方へのアンケートです。車が必要かどうかのアンケートです。」の答えが
13% 車は不要(独身)
17% 車は必要(独身)
8% 車は不要(既婚)
62% 車は必要(既婚)
であって、既婚者においては圧倒的に必要と答えている人が多いから!独身者は不要と思えても既婚者には思えない人が多いので「絶対に大丈夫」とは言えないと反論されています。
そのご意見に対し私も反論してみようと思います。
①そもそも、札幌にお住まいの方という呼び掛けに、どれくらい札幌移住者がいるのでしょうか?北海道民がたくさん入ってしまっていないでしょうか?
②質問の仕方にはバイアスがかかり過ぎていますね。。。必要か不要か?と2択だけで聞かれれば、必要と答える方にバイアスがかかります。必要度が0%の場合に「不要」、5%でもあれば「不要」という答えにならず「必要」となってしまいますからね。
ということで、残念ながらそのご意見は参考にできませんね。
東京在住者の感覚では、山手線沿線の駅から徒歩10分以内くらいに住んでいると、車は無くても大丈夫と断言できますが、札幌の地下鉄沿線駅から徒歩5分程度に住んでみると、ほぼ同じ感覚になると思いますので、車は無くても大丈夫であると言えます。
「車が無くても困らない」というご意見の方たちは、他の地域との比較において言っていることであり、車が無ければ生活できない事情の方まで無理に「無くても大丈夫」と言っている訳ではないことくらいは分かりそうなものですが。。。
集合住宅なら雪かき不要は本当/札幌移住のメリット《5》
他の項目でも書きましたが、マンションに駐車場無しで住めば、雪かきの心配は不要です。
ゴキブリがいないは本当/札幌移住のメリット《6》
100%いないとは言いませんが、普通の住宅地では出ません。
但し、繁華街に行けば出るようです。私は見たことありませんが、札幌市民の方はそう言っています。
地下鉄が止まらないは本当/札幌移住のメリット《7》
地下鉄は、大きな地震などが無ければ止まりません。
2018年9月6日の大地震では止まりましたし、その後の余震時にも何回か止まっているので、そのような異常時を除けば!ということなりますが、止まらないと言って良さそうです。
首都圏では、雪が降ると、私鉄が止まり、私鉄と乗り合いしている地下鉄も止まることがありえますが、札幌の地下鉄は他交通機関との乗り合いがありません。
また、首都圏の地下鉄は外に出る部分があるのですが、札幌の地下鉄は外に出る部分がありません。正確に言うと、外を走る部分もシェルタがあるので、雪の影響を受けません。
更に、札幌市営地下鉄は全駅にホームドアが付いているので、人身事故が起きにくいです(極稀にありますが)。
と言うことで、メトロより安心安全かもしれません。
空港が近く国内航空便充実は本当/札幌移住のメリット《8》
羽田空港-新千歳空港の路線が日本一の搭乗者数であることは有名だと思いますが、首都圏へは成田空港へも1日19便ほど飛んでいます。
以下、シーズンによって異なるので、大よそとして捉えてほしいのですが、各空港への便数を一覧にしてみました。
<東北>
青森5便・いわて花巻3便・秋田4便・仙台12便・山形1便・福島1便
<関越・北陸>
新潟4便・富山1便・小松1便
<関東>
茨城2便・成田19便・東京53便
<中部>
信州まつもと1便・静岡1便・名古屋(中部)18便
<関西>
大阪11便・関西15便・神戸6便
<中国四国>
岡山1便・広島2便・松山1便
<九州・沖縄>
福岡6便・沖縄2便
九州と四国への便数が少し少ないこと以外は、十分に揃っていると言えますね。
但し、札幌~新千歳空港間のJR線が止まってしまい、航空機に乗れない可能性がけっこう高いので、注意は必要です。
買い物が便利・コンパクトシティは本当/札幌移住のメリット《9》
コンパクトシティという言葉の意味は、都市的土地利用の郊外への拡大を抑制すると同時に中心市街地の活性化が図られた、生活に必要な諸機能が近接した効率的で持続可能な都市、もしくはそれを目指した都市政策のことです。
一部のご意見に「南区の多くや清田区等ではコンパクトシティとは言えず、買い物をするのに車が必須な地域もあります」などと書かれていましたが、コンパクトシティとは上記の通りで、全ての地域が活性化されているという意味ではありません。
札幌市は、札幌駅~大通~すすきの駅+創成川イーストの周辺を中心市街地とした活性化が図られていて、このエリアに生活に必要な諸機能が接近した効率的で持続可能なかたちになっているので、十分にコンパクトシティであると言えます。
確かに、南区や清田区では車が必要な地域がありますが、そもそも、南区や清田区、もっと言えば手稲区とかにまで買い物が便利とは、誰も言っていないでしょうね。
私も、地下鉄沿線のマンションに住むことをお勧めしていて、その範囲からであれば、コンパクトシティである札幌の諸機能は十分に利用勝手が高いものと考えています。
東京では、これは品川、あれは有楽町かな?なんて、目的によって行くエリアを選択しなければならなかったのですが、札幌では、大よそのものが札幌~すすきの間の2km弱に集まっているので楽です。
重視しなくても大丈夫な人が多いメリット
部屋の中は暖かいは暖房費が高い人/札幌移住のメリット《10》
部屋の中が暖かいというメリット話は、暖房費をたくさん使っている人の話ですので要注意です。
確かに、1月の部屋の中の気温が一番高いのは北海道であるとか、1月に部屋の中で短パンをはく人の割合で沖縄・長崎に次いで北海道が第3位であるとか、という類の記事を見たことがあります。
しかし、札幌のマンションは、本州のマンションに比べて防寒性に優れているのは確かですが、分譲マンションであっても、さすがに冬の部屋は10℃以下に下がることが多く、とても部屋の中が暖かいという表現を使うのは憚れます。
逆に、札幌の商業施設は暖房が効きすぎていて、暑いというデメリットにもなりえます。
外は寒いのでダウンコートなどを着込んで外出した場合、ビルの中の商業施設では、コートだけでなくセーターまでも脱ぎたくなるので、コートとセーターを持って歩くのも面倒です。
ただ、札幌市民は、その室内の暑さに慣れているのか、ビル内をコート着たまま歩いている人もよく見かけます。
北海道民は、冬に部屋の中でアイスクリームを食べる人が多いと言われるくらい、部屋の中を暑くする傾向があり、北海道民も「自分たちは寒がりで寒さに弱い、その理由は本州よりも部屋の中を暖かくしているから」と言っているくらいです。
食べ物が美味しいは本当ではない/札幌移住のメリット《11》
北海道の食べ物は何でもおいしい、スーパーで売っている野菜ですら美味しいというご意見がありますが、これはウソというより、本当ではありません。
よく、観光旅行に行った人たちは、その地域の地産地消的な料理をおいしいと言って食べますが、これは日本人の悪い癖ですね。不味いとは言えない、他の人が美味しいと言っているものを美味しくないとは言えない日本人の性格がそう言わせているだけです。
北陸の人に言わせれば、北海道の料理は美味しくないと言います。自分たちの加賀料理とかの方が美味しいという意味で言います。
北海道の海産物でも冷凍ものはたくさんありますし、スーパーの野菜売り場には北海道産と並んで茨城産や千葉産なども並んでいます。
なぜ、並ぶんでしょう?野菜の取れない冬ならまだ分かりますが、夏でも並んでいます。
スープカレーは、食べ慣れていないせいか、美味しいと感じる確率は高いのですが、ラーメンは、東京はじめ日本各地に美味しいお店がありますので、札幌のラーメンが特別美味しいとは言えません。
ラーメンの名店が多いのは確かですが、総数としてラーメン店が多いからで、口コミ信じて行ってみたら残念!という確率も5割以上です。
ウィンタースポーツは楽しめるが…/札幌移住のメリット《12》
ウィンタースポーツが気軽に楽しめるということがメリットであるというご意見は、確かにその通りです。
スキースノボであれば、会社帰りでもナイタースキーに間に合いますし、年間パスポートを利用すれば、公共交通機関の費用を含めても、1回千円以内で行くことが可能であるというご意見もあり、その通りなんです。
しかし、スキースノボを年に何回も行かれる方はそう多くはないので、多くの人が注目するべき項目というほどではないと区分けしました。
ただ、カーリングが気軽にできるというご意見もあり、年をとってからでも新たにできるウィンタースポーツがあるという点では、注目してみる価値は高そうです。
満員電車が少ない感じるかは人による/札幌移住のメリット《13》
札幌の満員電車は大した混雑ではないということは確かです。
さっぽろ~すすきの間が混むけど、東京の満員電車に比べれば大したことないというご意見もありましたが、東京の電車と言っても、かなり幅が広く、路線によっても時間帯によっても全然混雑度合いが違いますよね。
例えば、同じ山手線を渋谷から通勤時間帯に乗る場合、品川方面はかなり混みますが、新宿方面はそれほどではありません。
その品川方面でも、品川までは混みますが、品川を過ぎてからの東京方面はけっこう空いています。
ということで、東京でどの路線・時間帯・方向に乗っていたかで、札幌の満員度合いを少ないと感じるかは、人によって違ってきます。
スギ花粉はないがシラカバ花粉など/札幌移住のメリット《14》
スギ花粉がないというメリットは、確かにその通りです。
北海道では、函館のあたりで少し飛んでいる程度で、札幌ではほぼ皆無と言っても過言ではありません。
但し、スギはありませんが、代わりにシラカバとかイネ・ヨモギなどの花粉症にかかる人が北海道にはけっこういますので注意が必要です。
札幌に来て不思議に思うことの1つに、冬にマスクをする人が少ないのに、春を過ぎてからマスクする人が増え出すという点です。
本州ではインフルエンザとスギ花粉によって、冬にマスクをするのが普通ですが、札幌の人たちはインフルエンザ予防マスクをあまりせずに、シラカバ花粉が流行り始めるGWあたりからマスクをする人が出てくるからなんです。
シラカバは6月頃には終わりますが、イネ科が6月から8月頃、ヨモギが8月から9月頃に症状が現れますので、夏までマスクをする人たちが街のどこかで見かけられます。
交通の便が良いかどうかは人による/札幌移住のメリット《15》
基本的には、札幌市営地下鉄線沿線に住み、大通や札幌あたりの会社に勤めれば交通の便は良いと言えます。
大よその転勤者は、オフィスが大通・さっぽろ付近なので、問題ないと思います。
但し、一部のご意見では、中心部にまで出ないと路線の乗り換えができないということに不便さを感じている移住者の方もいらっしゃいます。
確かにその通りで、中心部まで出ないと乗り換えができません。
特に、南北線と東豊線を北側から来て北側方面へ乗り換える場合には、大通駅での乗り換えが重複乗車になるためルール上できなく、さっぽろ駅で南北線と東豊線を乗り換えることになるのですが、さっぽろ駅は1回改札を出て入り直すなどの面倒があります。
ま~結局は札幌移住前に、どのような路線に住んでいたかとの比較論になりますので、札幌の交通の便が良いと感じるか否かは人によって違ってくるということになります。
ただ、ほとんどの人は良くなると言っても良いのですけどね。
首都圏の私鉄沿線にお住まいの方であれば、間違いなく札幌の交通は天国です!
イベント多く楽しめるかは人による/札幌移住のメリット《16》
札幌は人口200万人近い大都市であるとともに、日本有数の観光都市でもあります。
よって、観光客を集めるイベントは、雪まつり始めいろいろとあります。
特に5月~9月までの間には、毎週のようにイベントがあり、札幌中心部は賑わっています。
しかし、そのイベントは観光客向けのものも多く、札幌住民にとって楽しめるものであるかどうかは人によります。
また、イベントの種類が芸能的(ダンス・ジャズなど)や花・アルコール類のものが多いので、やはり楽しめるか否かは人によります。
毎日が観光気分かは人による/札幌移住のメリット《17》
そもそも毎日観光をしたいとは思わない方も多いでしょう。
たまに旅行したり、観光を楽しんだりするから楽しいのであって、毎日が観光では疲れてしまうという方もいたり、リタイア後の移住民であれば毎日でも楽しめるのでしょうから、人によるとしました。
実は、札幌では雪まつりに次ぐビッグイベントである「YOSAKOIソーラン祭り」は、多くの札幌市民に嫌われているという事実もあります。
交通規制がされたり、街中が騒がしくなって嫌なのだそうです。
街が綺麗は半分本当で半分ウソ/札幌移住のメリット《18》
街が綺麗なのは本当です。街の清掃活動もきちんとあることもありますが、札幌の中心部はハード面が再開発等によりなかりキレイになっています。
すすきのの裏道は新宿の裏道並みにゴミが錯乱している!というご意見もあり、確かにその通りですが、すすきのと歌舞伎町では街の大きさがかなり違いますので、ゴミ地帯の目立ち度合いが札幌では低いのだと思います。
たばこの吸い殻が落ちているから!というご意見も、確かにその通りですが、路上喫煙者が目立ち、何とかしてほしい!と思っている私から見ても、東京の路上と札幌の路上でそんなに差はないと感じています。
意外に情報として少ないのですが、3月の雪解け後の札幌市内の道は、とても汚いです。
滑り止めのために歩道の雪の上に撒かれた砂利が、雪が解けた後に残るからで、乾けば色味も薄くなりますが、雪解けの水分が残っているうちは、真っ黒で汚く見えます。車道わきに残る雪も汚いですね。
ま~手放しに綺麗だ綺麗だ!とも言えませんが、綺麗に見える方であり、半分半部と表現させてもらいました。
気軽に観光地に行けるは?/札幌移住のメリット《19》
確かに、小樽など割と近くに観光地がある、それ以前に札幌自体が観光地であるという点から、気軽に観光地に行けるということがメリットであるというご意見に賛同できるところもあります。
しかし、札幌にずっと住んでいる方にその感覚がないというご意見もあるように、移住してきて最初の1年2年は良いのですが、そのうち慣れてきて、行くところもなくなり、大したメリットとは思わなくなります。
そもそも、前に住んでいた街がどこであるかでもメリットと捉えられるか否か変わってきます。
要は、人によってメリットと思えるか否かは違ってくるということです。
女性可愛く・男性おおらかは疑問/札幌移住のメリット《20》
女性が可愛いのは確かです。都道府県別美人ランキングで3位であるというのも本当であると実感しています。
しかし、男性がおおらかという表現には賛同しかねます。
「おおらか」というより「大まか」「どんくさい」「気が利かない」といった感じです。大よそ同じような傾向ですが、良いか悪いかに分けると、良い方の「おおらか」でなく、悪い方の「気が利かない」の方があっている表現だと思います。
北海道で優秀な方は、男性は東京へ行き、女性は札幌に集まる傾向があります。
よって、札幌では男性より女性の方が優秀であり、女性は気が強いとも言われがちですが、その分キビキビとキチンと行動します。
男性は、動きも遅く判断能力も低い人が多いです。これは、大手企業(本社東京)の札幌部門にいるような人たちもそうですが、札幌市内のスーパーに行くと、よく分かります。
女性スタッフの接客態度は笑顔も対応スピード良い方が多いのですが、商品出しをしている男性スタッフなどは、動きが鈍いどころか礼儀知らずな面もあります。
例えば、商品を運んでいるスタッフにお客様が道を開けてあげても、男性スタッフは何も言わずに道の真ん中を通り抜けていくので、どちらがお客様なのか?と思う場面は多いですね。
適度にゆるい社会にストレスはある/札幌移住のメリット《21》
適度にゆるいのを良しと捉えるか、適度にゆるいことをルーズと捉えるかで、かなり見方や感じ方が異なるというご意見もありますが、全くの同感です。
私は職業柄、日本全国の人たちと仕事をしてきていますが、先ほどの「男性おおらか」に疑問を呈したように、札幌の男性はルーズぎみの方が多いですね。
沖縄の男性にはゆるいと感じられるのですが、北海道の人にはルーズと感じてしまうケースが多いですね。
きっと、女性が強くたくましいので、比較対象がいるせいだとも思います。沖縄では女性もゆるい人が多いですから。
よって、札幌は男性がゆるすぎてストレスを感じることが多い、女性には強すぎてストレスを感じる人もいる。
冬の気候も含めて、転勤者の中には北海道特有の「冬うつ」にかかる人も少なくありませんから、ま~ストレスは少ない方とはとても言えません。
気候や環境は良いが空気や水が綺麗かは人による/札幌移住のメリット《22》
気候は、夏と真冬は良いですが、意外に初冬と初春が寒く、歩道もツルッツルで危険&ベチャベチャで汚い、といったデメリットも多分にあります。
環境や空気は良い方でしょう、但し、どこから引っ越してきたかでその印象は変わります。
水はきれいな方だと言われていますが、ペットボトルのお水を買って飲む人が多い時代に、どれほどの方が水道水に関心を持つのか?
ということで、メリットとして重視するか否かは人によります。
夜景が綺麗は藻岩山だけ/札幌移住のメリット《23》
確かに「日本新三大夜景」と呼ばれていて、藻岩山のロープウェイから夜景がいつでも見られるというのはメリットです。
しかし、東京の夜景に慣れている人から見ると、JRタワーの展望台から見る夜景にはがっかりする方が多いです。
東京に住んでいなくても、地方にお住いの方々はスカイツリーや東京タワーなどからの夜景観賞を東京旅行の目的の1つにして行かれる人たちが多いので、札幌の夜景をどう感じるでしょうか?
よって、藻岩山からの夜景だけ!それ以外はメリットとして期待しない方が良さそうです。
サービスレベルが高いかは半分半分/札幌移住のメリット《24》
“長年小売業で働いていて客観的に小売業の接客レベルを判断することが出来るという方から、札幌のサービスレベルが高いとは言い難い”というご意見がありますが、半分賛成で、半分反対です。
先ほど男性おおらかに反対した文章でもお分かりの通り、札幌のサービスレベルは「女性は〇、男性は✖」といった傾向が強いので、全てのサービスレベルが高いとは言い難いと思います。
しかし、もっと地方に行くと、男性も女性も✖というサービスレベルの地域がたくさん存在します。
その原因の多くには、その地域での競争がないため、何をしてもある程度商売が成り立ってしまうからということがあげられます。
競争が無い最大の理由は、全国チェーン店が少ないためです。
その点、札幌には全国チェーン店=企業として接客マニュアルなどの社内教育がある程度されている店舗に行けば、高級ホテルのようなサービスは望めないまでも、ストレスに感じない範囲でのサービスは受けられます。
ま~高級ホテルであっても勘違いフロントスタッフをときどき見かけますから、サービスが高いか否かというよりも、ストレスのない気持ちよさを感じられるケースが多いか少ないかで判断すればよいのではなかろうか?と思う次第ですよ。
そんな感じからも「女性は高い方・男性は低い方」として、それほど重要視する必要は無いように感じます。
スポーツ観戦が楽しめるかは人による/札幌移住のメリット《25》
確かに、プロ野球・サッカー・バスケットボールなどの他、スキージャンプ・カーリング・スケートなどのウィンタースポーツも観戦が楽しめますので、メリットであるのは確かですね。
但し、生で観戦した方が良い場合とそうでない場合があります。
そのスポーツの経験者であるか否かも観方を変えますが、テレビで観た方が良いという場合も多いので、生観戦ができることをどこまでメリットに感じられるかは、人によると言えますね。
特にカーリングは、圧倒的にテレビの方が分かりやすいです。実際に観戦してみましたが、けっこうストーンが見えにくいのと、スタジアム内はかなり寒いです。
野球・サッカーは球場で全体の動きが見えた方が良い場合と、1つのプレイを集中してした観た方が良い場合と別れますね。球場で生中継と両方見られれば一番良いでしょうか?
住所が分かりやすいとは思えない/札幌移住のメリット《26》
確かに札幌の中心部は碁盤の目になっていて、東西南北に数字で位置が分かるようになっています。
札幌の人たちは、「北4西6」などと言って場所を表現します。
しかし、移住民にとっては、最初は何を言っているのかさっぱり分かりません。首都圏出身の人であれば、番地よりも象徴的な地名・建物名や駅名などで表現してもらった方が分かりやすいですね。
京都出身の方ならすぐに慣れるのでしょうか?
ま~私もなんだかんだと慣れては来ました。誰でもいずれ慣れていくものでしょう。
といった具合なので、メリットとは言い難いですね。
まとめ
全部で48個の事柄について、メリット・デメリットとして多くの人が注目(重視)するべき内容か否かを仕訳し、確率的に多い事柄と少ない事柄に仕訳をしてみました。
昔から、「十人十色」の時代から「一人十色」の時代へ、だからきめ細かく何にでも対応しなければいけないんだ!と言う方々もいます。
でも、10人✖10色=100色とはなりませんね。
でも、50色くらいはあるでしょうか。
それでも、90%くらいの人は10~20色くらいあれば十分なんです。
他の30色は、時間があるときに見れば良いし、逆に見ない方が混乱しなくてすむものもあります。
そんな理由から、「札幌移住」で検索すると出てくる48項目のメリット・デメリット意見を仕訳してみたら、14項目になり絞り込まれました。
14個から外した項目には、「その人による」という便利な結論付けはできるだけ避けたかったのですが、意外にそんな結論になってしまうメリット・デメリット内容が多かったです。
もっと詳細を読みたい!他のことも知りたい!という方は、上段にあるグローバルメニューの「失敗後悔」をクリックしてみてください。今回の項目とは違ったデメリットも見つかりますよ!
また「札幌移住 メリット デメリット」で検索するよりも「札幌移住 失敗(または後悔)」で検索する方が、良い記事に巡り合えます。
どこまで読むべきかは、これまたその人によりますが。。。
それではまた。。。