北海道の冬靴の選び方!札幌都心でスノーブーツは不要だが・・・

東京から札幌に移住して4回目の北海道の冬真っ盛りです。

今年は特に大雪が目立つ年で、北海道の冬用の靴としてスノーブーツはどこのブランドがおすすめか?なんてネット記事を先日見かけました。

しかし、札幌に住む私にはスノーブーツの重要性を感じたことは無いんですよね。

さすがに東京で履いていた靴では北海道の冬には通用しませんが、同じ北海道でも地域によって雪に対する対策方が異なるんです。

そこで今回は、どうして雪対策用の靴が必要か?その靴には種類があって、どんな地域でどんな靴でも大丈夫なのか?などをまとめてみました。

北海道の冬靴の選び方

冬用・雪用の靴の目的

雪の降る地方では、冬・雪用の靴が必要であることは何となく分かる気がしますが、なぜ東京で履いていた靴では駄目で、雪用の靴が必要なのでしょうか?

よく雪・冬用の靴の目的は、防寒・防水・防滑であると言われています。

しかし、これらの目的は同じ雪が降る地方でも、地域によって違うことはご存じでしょうか?

同じ雪が降る北国でも、地域によって(気温によって)靴に求められる機能が異なります。

びちゃびちゃ道路の地域では

例えば北陸地方などのように、雪が降っても道路に温水を撒くことで雪を融かしてしまう地域があります(道路からちょっとした噴水のように温水が流れ出る仕組みです)。

そんな地域では、道路はびちゃびちゃですがツルッツルではないので、防水性が重要で防滑性はあまり必要ではありません。

ツルッツル道路の地域では

しかし、北海道のようにマイナス(氷点下)気温が当たり前の地域では、道路がツルッツルになることが多いので、防水性より防滑性の靴が必要となります。

北海道の道路の雪は、自動車の出す排気熱や日中の最高気温や日照などで日中に一旦融けて、夜の厳しい冷え込み(氷点下の気温)で氷になります(ツルッツルになります)。

そんなツルッツル路面では、滑らない=防滑性のある靴選びが最重要課題になります。

と言いつつ、同じ北海道でも同じ札幌市内でも地域によって違いがあるので、その区別を後ほどご紹介します。

靴の選び方は雪の状態で違う

前記述の通りで、歩く道路がびちゃびちゃか?ツルッツルか?または何十センチも積もっているか?によって、靴に求められる機能が異なります。

防寒性(保温性)はどんな状態でも必要でですが、

・びちゃびちゃ:防水性に加え、跳ねた水が靴の中に入るのを防ぐことも必要なので、長靴・ロングブーツなどが理想です。

・ツルッツル:防滑性が必要で、とにかく靴底が滑らないタイプが必須です。

・雪が何十センチも積もっている道路:雪を押しのけながら歩くので、雪が靴の中に入らないブーツ・長靴が必要です。

以上の状態が、雪が降る日本各地・北海道各地によって異なるので、その地域に応じた靴の選び方が重要となります。

冬の靴の種類

スノーブーツ

北海道の冬靴として、代表的な感じでよくブーツ・特にロングブーツを紹介している例を見かけますが、札幌市内ではあまり意味がありません。

ロングの方がふくらはぎの辺りまで防寒性(保温性)があるという意味ではおすすめです。

または、雪が多く積もっている地域では、靴の中への雪の侵入を防ぐという意味でもおすすめです。

しかし、札幌市都心部などをはじめ除雪作業が行き届いている地域や降雪量が少ない地域(釧路・苫小牧など)では、ロングブーツである必要はありません。

防滑用シューズ

靴底が滑らないタイプの靴になりますが、滑らない仕組みにもいろいろあるので、後ほどいくつかの種類をご紹介します。

札幌市をはじめ自動車が多い、人口が多い都市、歩いている人が多い商業・ビジネス地域では、熱や圧縮などでツルッツルの凍り道が多くなりますから、防滑性は最重要課題です。

水や雪が靴の中に入るくらいは、その時寒いだけで済みますが、ツルッツルの凍り道では滑って転んで救急車!といった危険があるので防滑性が必須です。

防水性シューズ

マイナス気温が当たり前の北海道では、防水性についてはあまり気にする必要はありません。

靴に着いた雪はマイナス気温では融けないからですが、日に当たったり、日中の気温が高くなったり、屋内に入って気温が上昇したりするような場面では、融けて水分になる場面があります。

また、11月・12月・3月など最高気温が2~8℃くらいまで上昇するような時期は、歩道もびちゃびちゃになり、交差点などに大きな水たまりをつくることがあります。

そんな場面では防水性が必要になりますが、東京で雨が降った時と同じ状態と考えると、防水性が無い靴でもなんとかなるかな!?と思えますよね。

そもそも防滑性のあるシューズにはだいたい防水性も付いていますから、靴選びの際にあまり気にする必要はありません。

保温性シューズ

北海道の1月2月は、暖かめな札幌であっても最高気温が0℃に届かない日が当たり前なので、外出の際には保温性がある靴の方が良いです。

しかし、北海道の屋内はとても暑いので、屋内に入る場面が長い場合は、保温性が暑苦しさになるので、ロングブーツなどは邪魔になります。

ま~靴の保温性は洋服ほどの暑苦しさは感じさせませんが、例えばヒートテック系の服装は、北海道の屋内では暑くてたまりません。

北海道の室内は、日本一気温が高いというデータもあるくらいです。

但し、防寒性も防水性と同じで、防滑性のある靴にはだいたい一定程度は備わっているので、あまり気にする必要はありません(ビジネスシューズは除く)。

靴底の修理で対応

北海道の靴修理店では、靴底を防滑性のあるラバーに張り替えることができますから、わざわざ新品の靴を買わずに、ソールだけ対応するという手もあります。

例えば札幌市であれば、札幌駅や大通の地下街やショッピングモールに靴修理店があります。

普通のシューズ

普通のシューズで雪道を歩いている人をときどき見かけます。

しかし、それらのほとんどは北海道民であり若者たちです。

アイスリンクの上を自由に動き回るスケーターと同じで、子供の頃から雪道を歩き慣れ運動神経もある北海道の若者たちであれば、雪道でも平気で走ったりもしています。

しかし、移住初心者や観光旅行者は、真似をすると痛い目に合うので止めておきましょう!

冬の防滑用靴にも種類(レベル)がある

5,000円未満の安い靴

ショッピングモールやABCマートなどに行けば、5,000円未満でも買える靴が何種類か揃っています。

但し、防滑性のレベルについては正直よく分かりません。

スパイクの付いたタイプ

かかとに金具のスパイクが付いたタイプも、よく安く売られていて、ショッピングモールやスポーツ量販店系で見かけます。

凍り路面のグリップ力はありますが、屋内に入った時に、逆に滑りますので注意が必要です。

そこでこのスパイクを出し入れできるというタイプもあるのですが、スパイクを動かすのにちょっと一苦労なので利用勝手はよくありません。

↓ガラス繊維が一番という噂

普通に販売されている靴の中では、ガラス繊維の入った靴が一番滑らないとよく聞きます。

テレビでも、デパートで冬靴の販売が始まったというニュースのときに、ガラス繊維の靴底が滑り難いのでおすすめです!ってよく言っています。

もちろん、カーリング用の靴や小樽の靴メーカーのように、もっと特殊的に滑らない靴もありますが、一般的にはガラス繊維が良いということです。

MERRELLならデザイン的にも◎

ガラス繊維を含んだ靴底の商品って、まあまあ値段が張るものが多いので迷ってしまいますが、MERRELLというブランドのシューズであれば、デザインもフィット感も良いのでおすすめです。

街中用であれば、アウトドア系のお店よりABCマートの方が選べる種類が豊富だと思います。

もちろん、ネット通販でも「メレル」で検索すれば山のように出てきます。

ブーツであれば、メレル以外に「ソレル」や「ノースフェイス」「サロモン」「アグ」「コロンビア」なども人気ですね。

装着用もあります

観光旅行や出張など数日だけであれば、装着用の防滑グッズもあって、アウトドア系のお店やショッピングモールでも売っています。

ガラス繊維でもいろいろ

ガラス繊維が良いとお伝えしましたが、そのガラス繊維の量によって、防滑性は異なります。

私が今履いているのは↓と同じ靴底タイプのメレルですが、なかなか良いですよ!

以前は、同じメレルの「ジャングルモック アイスプラス」という種類を履いていたのですが、こちらの方がガラス繊維面(青色の部分)が多いので、滑りにくいです。

但し、価格的には2万円超えです(ネットで1万円代後半)。

同じ北海道でも雪の状態が異なる

札幌都心部

同じ北海道でも、同じ札幌市でも、雪の状態は異なります。

札幌の都心部では、冬用の靴は防滑性だけあれば大丈夫です。

極論を言えば、普通の靴でも大丈夫な北海道民も多いと思います。

札幌市の中心部や大きな通りは、札幌市の除雪がまめにされているので、積もった雪を歩く場面が少ないです。

逆に歩道でも真っ平にしてくれ歩きやすいのですが、歩く人の量も多いため、圧縮され過ぎてツルッツル路面になりやすいです。

また、車道の自動車交通量はかなり多いので、排気熱も多く、横断歩道を渡る際はツルッツルに要注意です。

普通の靴でも大丈夫!は極端なのですが、札幌駅~大通~狸小路~ススキノの辺りに住むと、会社も買い物も全て雪のない道だけで済みます(地下道以外も)ので、北海道民でなくても大丈夫です。

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札幌の郊外

同じ札幌市でも、郊外に行ったり、大きな道路から一歩入ったりすると、ぜんぜん除雪されていない道路があります。

そして、同じ札幌市でも雪の降る量が、けっこう違ったりするので、同じ郊外でも住む場所(区)によっては、防滑性だけでなく防水性のあるロングブーツ・長靴が必要になる地域もあります。

同じ札幌市でも雪が多い区と少ない区で2倍も違う!』の記事もご参考まで。

北海道で雪が少ない地域

同じ北海道でも雪の降る量はけっこう違うもので、釧路や苫小牧・室蘭など太平洋側の地域は、札幌よりも半分以下の降雪量なので、雪かき作業も含め、雪のリスクが少ないです。

地域による雪の差については『北海道で雪が少ない地域・理由・住みやすい街か?【まとめ】』をご参照くださいね。

北海道で雪が多い地域

逆に雪が多い地域については、内陸部や日本海側です。

札幌も多い方の地域になりますが、旭川や岩見沢などの内陸部は特に多くなります。

このような地域では、ロングブーツ・長靴があった方が便利ですね。

まとめ/北海道の冬靴の選び方

ざ~っと殴り書きしたつもりですが、少し長くなってしまいましたね。

北海道の冬=大雪=ロングブーツ!という記事を見ていると、札幌の場合はちょっと違うんだよね~

北海道の冬=寒い=洋服代が嵩む!という声に違和感を感じてもいましたが。。。

極論を言えば、札幌に住むのなら、滑らない靴を買い足せば良し!

それ以外は特別な準備は必要なし! コートはユニクロのダウンでOK!!

(富良野とかニセコに移住するのならロングブーツや山登り系のダウンコートも考えよう!)

実は、靴選びより重要なのは歩き方なんですよね。

いかに滑らないように歩くか!?

どんな靴を選んでも、普通に歩いていたら絶対に滑りますからね。

でも、歩き方マスターするのにワンシーズンかかるので、まずは靴だけでも滑りにくい靴で、できればレベルの高いガラス繊維製で補いましょう!

 

それではまた。。。

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