G20観光大臣会合という国際会議が、来年2019年に倶知安で開催されるということが、ニュースで流れていたけど、そんなことより不動産投資で笑いが止まらいない人たちに関心が行ってしまいますよ。
「地価公示価格」とか「住宅地価格」とかが、値上がり率日本全国で1位になったことで、倶知安町は有名です。
でも、倶知安町って知っています?
ニセコの最寄り駅
倶知安町というよりも、スキーリゾートの「ニセコ」と言った方が分かり易いと思います。そのニセコへ行くのに最寄り駅となるのがJR倶知安駅です。と言っても、駅からスキー場やホテルへ行くのに、またバスに20分くらい乗らなければならなくて不便な所なんですけど、雪質が良くって、外国人に有名です。
北海道新幹線・札幌延伸で更に期待
北海道新幹線が2030年度に札幌駅まで延伸するんですが、今最終駅の「新函館北斗」駅と「札幌」駅の間は、「新八雲」駅・「長万部」駅・「倶知安」駅・「新小樽」駅に停まる予定です。これで、倶知安の交通利便性が拡大するので、またまた需要が増えそうな期待が持てます。10年以上も先の話ですけど。
地価はどれくらい上がったの?
ちなみに、「住宅地価格」知ってました?
この調査は、都道府県知事が毎年1回基準地の価格調査結果を公表しているものでして、国土交通省(国)が公表しているのが地価公示価格です。地価公示価格の方が有名ですよね?いろんなところで使われていますから。
ところで、地価公示価格はどれくらい上がったの?
2018年 11.25万円
2017年 8.1万円
2016年 6.08万円
2015年 5.68万円
と、前年比ベースで2016年から107%・133%・139%と、なんと3年間比で約2倍の198%です。
地価高騰は外国人の影響
なんで、こんなに地価が上がったの?
もう少なくても15年以上前からオーストラリア人がニセコの各スキー場を好んで、たくさんのスキーヤーが来ているという話はあったんですが、ここ2~3年は、アジアや北欧の富裕層が増大していて、コンドミニアムやホテルの建築ラッシュになっているんです。
そうすると、ホテル従業員なども外国人が多くなってきて、でもコンドミニアムなどの別荘エリアは買い物などが不便、そこで買い物施設のある倶知安町に、外国人が集まってきているそうです。
その人たちの住宅需要などもあり、倶知安の土地が不足気味になって、且つよくある建設業者の人手不足も重なり、不動産価格と地価の高騰を招いているのだそうです。
増え続ける外国人
倶知安町役場の統計資料では、2003年頃には49世帯だったのが、2017年では約1400世帯の住民登録があるそうです。町全体の世帯数8973世帯のうち、約15%に相当します。すごくないですか!?外国人世帯が15%もいる町ってどんな町?
しかし、公示地価は昔もっと高かった
この3年間で地価公示価格が約2倍になるなんて、相当な高騰ぶりに見えるのですが、よ~く見てみると、昔はもっと高かったんです。
昔と言っても、バブルの頃では無いですよ。
実は、2015年の5.68万円が底であって、過去5年刻みで見てみると、2010年6.11万円、2005年7.53万円、2000年10.74万円、1995年13.93万円となります。
ま~地価公示価格も、どこまで不動産物価を正確に表しているかは、例えば札幌の地価公示価格とマンション販売価格が比例していないように、疑問ではあるんですよね。
ただ、間違いなくニセコ周辺に外国人が増えているのは間違いないので、不動産価格が高騰して、笑いが止まらない人たちがいるのは確かです。でも、残念ながら、その恩恵を受けているのは日本人ではないというのも確かなようです。
それではまた。。。