地震から3日目の札幌の街の様子から想うこと

震度7の地震から3日目の午後を迎えています。

災害に合われた方々に、まずは心よりお見舞いを申し上げます。

テレビ等ニュースで報じられている被害状況や復活状況などは、テレビやインターネットで確認して頂くとして、私は、自分の目で見て回り感じている状況について、記してみたいと思います。

昨日、住宅の電気はかなりのエリアで復活しています。水もガスも大よそのエリアでは大丈夫でした。

これで、一旦は一安心なのですが、余震は続いています。

身近の状況

❶余震の不安

正直、テレビで報じられていない小さな地震は、何回か起きているのですが、本当に地震なのか、自分の錯覚なのか???です。自分の体の感覚では判断できなくなっています。

少し手を動かすだけで、体も揺れて、それを微妙に感じ取っちゃうんです。特にソファとか下が柔らかなモノの上にいるとより感じてしまいます。それが自分の動きのせいなのか、余震だったのか???でバス酔いしたような気持ち悪さが続いています。

❷スーパー

災害を受けていない、通常の札幌市内の多くの人たちに困難を与えていたのは停電でした。夜の暗さやスマホの充電切れ・テレビが見れないなど以外にも、停電によって水道の水が出なくなるのでは?や、お風呂のお湯がガス給湯なのに停電により出てこないなどの心配もありました。

しかし、それらが無くなったので、一旦の生活の不安は消えたはずですが、今日も朝からスーパーは長蛇の列ができています。

ただ、お店によって、その状況は違っていたので、後段でお伝えします。

❸コンビニ

行列はできていませんが、食料品の棚は空っぽです。店員さんに聞いてみると、コンビニ本部から届くもの以外は、何が納入されるのか?他の店ではどんな状況なのかも分からないとのことです。それ、お客様へのいい訳なのか?本当にそんなお粗末な情報連携の会社なのか???

❹100円ショップ

行列はできていませんでしたが、オープンとともに、乾電池や懐中電灯などのコーナーだけが大賑わいとなりました。恐らく10分も経たずに完売だったのでは。。。100円ショップは、一昨日も昨日も閉店でした。ショッピングセンターなどに入っている店が多いため、そのセンターが開かないため、100円ショップも開きませんでした。

この3日間で思うこと

❶大きいことは良いこととは限らない

私の行動範囲内にスーパーはいくつかあるのですが、そのスーパーで見た光景とテレビで得た情報から、サイズの違いによるスーパーの比較をしてみました。

➀大きいスーパー

大行列ができている割に、買えるものが制限されている。中にも入れず、店側が指定をしたモノしか買えない。また、今どういう状況であるかの案内がろくに発信されていないにもかかわらず、対応する係員の態度が横柄というか一律的に「待て!分からい!」ばかり。

臨機応変さに欠け、下手なことは言わない方が身のためといった様子がありありで、役に立たない。

②中くらいスーパー

行列は少なく、好きなものが買えるよう、中に入れてくれる。パンなどその日に入荷したものが無くなってしまうけど、その店で作っている弁当や総菜なども買えて助かる。

③小さなスーパー

一番、対応力・臨機応変さがあるように思う。レジが使えない停電中でも、100円台のモノは100円均一で、200円台のモノは200円均一で計算し売ってくれる店もあり、買えるモノの種類も多い上に、切り捨て計算分安価で、そして何よりも会計のスピードが速いので、行列も短い。

そして何よりも、こちらが求めている情報をできる範囲で親切に教えてくれるのは、小さなスーパーが一番!

④まとめてみると

要は、種類も豊富で安価で日頃役に立っている大型スーパーが、この災難時には、一番役に立たないことが分かった。

大型=一律的なルールがしっかりしていることが要因でしょうが、その会社が作り上げたルール・システムだけで動けるときは良いけれど、非常時には、やはり人間の行動力・判断力がないと役に立てない。

日頃、会社のシステムでしか働かず、自分の頭で考えることをしない人たちには、本当の仕事力は備わってないのでしょうね。特に、東京本社の決めたことに従うことに慣れきっている札幌の人たちには、残念ながら、自助努力の能力が低い(これは、日頃から感じること)。

❷人間の過剰反応

➀スマホ依存症

今回の停電で、人々が真っ先に心配したのは、スマホの充電ではないだろうか?札幌市役所などで充電のサービスをしていたが、30分の充電のために、2~3時間以上も並んで待ったそうだ。そんなにスマホが無いとこの非常時を乗り越えられないのであろうか?

ガソリンスタンドで行列した車の中の人たちも、けっこうスマホの充電のために、マイカーのガソリンが必要であるという人たちが多かった。

ただ単に、情報にかじりつきたい人たちばかりではないであろうが。。。

②今日スーパーの大行列に並んだ人

今日3日目でもスーパーに並んでペットボトル類を購入していた人たちは、昨日までの2日間で何をしていたのだろうか?

人によっては、仕事への対応で、自分の取るべき地震対策を後回しにせざるを得なかった人もいるであろう。しかし、それにしても今日とは遅すぎる!

今日は、ただ単に3日目ということだけでなく、土曜日で、1日目・木曜日と2日目・金曜日は会社に行かなければならず、今日になってやっと会社が休みになって、今日になってスーパーに行けるようになったのであろうか?

そんなに会社が大切か?そんなに会社が社員を縛り付けているのか?そんなに人がいないと困るほどリスク管理ができていない会社ばかりなのであろうか?

恐らく、会社への忠誠心という過剰反応が一番の原因のような気がする(私の経験上)

③結論

恐らく、大よその場合(全てとは言いません)、ただ単なる過剰反応であろう。スマホが1時間や2時間つながらなくても、個人が生活するために必要な情報が不足するということにはならない。また、会社が立ち行かなくなることもない。

ただ単に、スマホに慣れ、SNSなどに慣れた人たちが、スマホをいじりたいだけであろう。

最近、スマホのながら自転車が人災を引き起こしている。

人が犠牲になっていることは、地震もスマホながら行為も変わりはない。

いや、今回ご家族を失われた方の中に、この場所で長いこと生きてきて、今回の地震=自然災害に恨みはないという主旨をお話しされていた方がいましたが、スマホながら危険行為の人によりご家族を亡くされた方の中に、恨みがないという方はいないであろう。

こういう時こそTwitterが便利!とか掲載している人もいるが、けっこういい加減で惑わせる情報を発信している人もいる。

セイコーマートの神対応がクローズアップされたが、「セイコーマート」だけが?その店だけ?「まいばすけっと」の方が、大いに役に立ったと感じている人もいるでしょう。

偏り過ぎた情報共有!これも、スマホの大きな悪影響と言えます。

と言いながら、スマホは便利!いつも手元に置いている私です。

過剰になること!頼りすぎることの危険性を、今回感じたということですよ!

❸北海道や札幌市からの情報提供はあったのか?

今まで記してきたことは全て、自分が街を歩いて知ったこと及びテレビニュースで知ったこと。北海道道庁がローソンやセイコーマートに支援要請をしたこと以外は、よく知らない。

それでも人々は多少の不自由程度以内で生きていける。

スマホに頼りたくなる原因の1つに、こういうときに行政の情報発信が適切にスピード感持ってされていないこともあるでしょう。

スマホとともに行政の在り方にも、疑問の残る今回の地震体験でした。

❹今回役に立った意外なこと!

カップラーメンやカップ焼きそばは、お湯が無くても食べられるってことを、HTB(テレビ朝日系)の朝の情報番組「イチオシモーニング」の中の「石沢綾子のざわつくニュース」というコーナーで、6月に紹介してました。

その時のテレビ画面の一部が下の写真です。

警視庁警備部防災対策課の災害時用の情報ですが、これを知っていたおかげで、無理にお弁当やパンなどを買い求めなくても、カップ麺系を多めに保持しておけば(買っておけば)、いつでも水だけで大丈夫だと、安心してスーパーでの買い物ができました。

今回は停電によりお湯を使えない人もいたでしょうから、水でOK!という情報は価値があったでしょうね。

実は、イチモニでやっていた通りに真似して実験していたので、備えとしてもカップやきそばを持っていたの私。

役に立つ行政機関もありますし、SNSばかりに頼らず、テレビ情報番組も役に立ってくれると、改めて、この番組見ていてよかったな~っと思いましたよ。

いつも「イチモニ」を楽しく拝見してますよ~

今日、土曜日は、いつもかわいい木村愛理さんが、やはりこのタイミングに気を使ったのか?地味めでした。

❺やっぱり札幌は観光の街

地震初日の一昨日、札幌中心部は観光客や出張者がたくさん街の中を彷徨っていました。飛行機どころか、JRも地下鉄も市電もバスも止まっていたため、困っている方がたくさんいました。

恐らく、札幌住民は札幌中心部には少なかったはずです。しかし、観光客や出張者だけでも、大通公園は当然としても、札幌中心部の街の道路には、多くの人出であるように見えました。

観光客によって成り立つ街「札幌」。北海道外からの観光客と国の支援に頼る北海道。JR北海道問題などを見ていても、国の支援と同水準の地元負担を求められたとき「国が悪い、自分たちは苦しいんだ!国が何とかしろ!」と他力本願の北海道民に、もう少し自助力を付けてほしいな~と思っていたところの今回のこと。

がんばろう北海道!!一生住み続けたいのでお願いします!

それではまた。。。

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